中国人観光客が日本のスキー業界の救世主となるか―中国メディア

Record China    2018年2月25日(日) 22時40分

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22日、中国メディアの環球網が、日本のスキー業界は中国人観光客に大きな期待を寄せていると伝えた。資料写真。

2018年2月22日、中国メディアの環球網が、日本のスキー業界は中国人観光客に大きな期待を寄せていると伝えた。

記事によると、平昌冬季五輪が開幕する前、日本のスキー関連企業の担当者が、「スキーは中国で人気になっている。2022年に北京で冬季五輪が開催される影響もあるほか、政府もスキー人口を増やしたいと考えている。日本の雪は柔らかい粉雪なので、今後多くの中国人が訪れるだろう」と述べたという。

最近では、北京市や大連市などの大都市では、スキー愛好家によるクラブやサークルが次々とできていて、日本に来てスキー旅行を楽しんでいるのだそうだ。日本で一番人気のスキー場は北海道だが、他の地域にも多くの中国人の姿が見られ、中上級クラスのスキーヤーも増えているという。

中国人にとってのスキーは、決して流行のスポーツというだけではないという。中国には東京より寒い地域が多いものの「スキー教室」などはなく、しかも、スキーウエアやスキー道具は値段が高いため、今でも富裕層や試合に参加する人が行う特殊なスポーツというイメージが強いとのこと。

しかし、2015年に北京が冬季五輪開催地に決定してから、状況は急激に変化したそう。北京郊外や河北省、東北地方などにスキー場が次々と新たに建設され、富裕層を中心にスキーブームに。スキーヤーたちは国内だけでなく、スイスやカナダなどへ行ってスキーをするようになり、行き先には距離的に近い日本も含まれるという。

記事は、「日本では1998年の長野冬季五輪後にスキー小売業が次々と倒産・撤退し、日本のスキーブームは衰えていった」と指摘。総務省の統計によると、日本のスキー人口はピークだった1992年の約1860万人から2013年には770万人に減少している。

一方、「中国スキー産業白書」によると、2016年の中国のスキー人口は約1500万人で前年比20%増となった。中国政府は2022年の北京冬季五輪までに、スキー人口を4500万人に増やす目標だ。記事は、「隣国のビジネスチャンスに目をつけたのかは分からないが、日本では14年ぶりにスキー場が新設された」と伝えている。(翻訳・編集/山中)

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