一酸化炭素中毒が多発、今年になってから104人が死亡―広西チワン族自治区

配信日時:2018年2月13日(火) 20時10分
一酸化炭素中毒が多発、今年になってから104人が死亡―広西
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広西チワン族自治区で一酸化炭素中事故が多発している。年初来の事故は159件に達し、104人が死亡した。写真は中国の練炭工場。
中国人民広播電台(中国人民ラジオ)は12日、広西チワン族自治区で一酸化炭素中毒が多発しており、今年になってから2月11日午後4時までに159件の事故で104人が死亡したと伝えた。

2月5日以降は事故が特に集中し、5−7日までの3日間には22人が死亡した。7日時点における年初来の死者数は78人と伝えられているので、同時点から11日午後4時までの死者数は26人ということになる。

一酸化炭素中毒事故が多く発生するのは、冬から春にかけてだ。一酸化炭素の発生源の多くは多くは湯沸かし器や石炭などによる暖房で、中国全国の過去5年間の統計によると「非職業性」と呼ばれる産業の現場を除く一酸化炭素中毒事故の96%が家庭で発生している。

事故の多くは、農村部から都市部に出て仕事をする人、独居老人、青少年の家で発生している。同区柳州市で発生した事例では、3人家族の家庭で、シャワーをしていた母親と、別の部屋にいた父親と娘が死亡した。「直排式」と呼ばれる屋外に排気しないタイプのガス瞬間湯沸かし器を、寒さを嫌がり窓を閉めて使用することが一酸化炭素中毒に繋がっている。

記事によると、直排式のガス瞬間湯沸かし器は生産と販売が禁止されているが、都市郊外や農村部では現在も大量に販売されている。安価なため、低所得の労働者の多くが購入しているという。

同区南寧市西郷区ガス管理ステーションの関係者は、直排式の瞬間湯沸かし器を購入しないよう宣伝に努めているが、効果は出ていないと述べた。

一酸化炭素中毒は、軽症の時点で頭痛、耳鳴り、めまい、吐き気などが発生するが、風邪などの症状にも似ているため、対処が遅れる。その後、意識はあるが体の自由が利かなくなり、昏睡に至る。そのため、高濃度の一酸化炭素を吸い続けることになり、呼吸や心機能が衰え最終的には死に至る。

南寧市救急医療センターの陽世雄主任は「医療スタッフがドアを破って室内に進入しても、間に合わなかったという場合が多い。毎年冬になると一酸化炭素中毒の報道が非常に多いが、毎年同じではっきりとした改善は見られない」と述べた。

自動車内における中毒も発生している。自治区内の欽州市と崇左市を結ぶ高速道路では、暖房をつけたまま窓を閉め切って走行していた自動車内で、一酸化炭素中毒になった運転手が車を制御できなくなり事故が発生し、乗っていた6人が負傷した。

一酸化炭素中毒の多発の背景には、一般庶民の知識の不足があると考えられている。自治区政府は事故防止のために改めて、各住人に行き渡るように宣伝教育を実施するとともに、プロパンガス充填(じゅうてん)ステーションや暖房器具販売店の監督や検査に力を入れている。(翻訳・編集/如月隼人
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