杭州の小中学生に一番人気の本は「ハリーポッター」

人民網日本語版    2018年2月12日(月) 22時40分

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冬休みシーズンの中国では教師らが生徒に休み中に読む本を推薦しているが、学生自身はそれらの本を好んでいるのだろうか?学生らが最も好きな本は何なのだろう?

最も人気の「ハリーポッター」は、店内で最も目立つ場所に並べられていた。

冬休みシーズンの中国では教師らが生徒に休み中に読む本を推薦しているが、学生自身はそれらの本を好んでいるのだろうか?学生らが最も好きな本は何なのだろう?銭江晩報が報じた。

杭州市の慶春路にある大きな本屋に行って取材を行った。書店の責任者によると、「期末テストが終わり、客が急増した。そのほとんどが親子連れで、教師が薦める本のリストを持って買いにやって来る。3-4冊、中には7-8冊買って帰る人もいる。リストの他にも、子供たちに最も人気の本は、ドラマ化されている小説やSFなど」という。

「世界文学」のコーナーの「ハリーポッター」や「氷と炎の歌」などのシリーズが、「人気書籍」のコーナーに移され、50センチほどの高さに積まれたそれらの本は、わずか10分ほどで売れ、店員がすぐに補充していた。

中国の人気武侠小説「天龍八部」も最近、中国各地の多くの高校で冬休みに読むお薦めの本に選ばれているため、人気となっている。杭州でも、高校3年の生徒にこの本を薦めている重点高校の教師がいる。しかし、取材では、多くの学生が「天龍八部には興味がない」と答えた。中にはその作者の名前も知らず、「金庸って誰?」と聞き返す学生もいた。

杭州第十五中学(中高一貫校)に通う中学3年の女子学生は取材に対して、「伝統的な武侠小説よりも、私は、最近ドラマ化されているネット小説のほうが好き。例えば、『誅仙』。読むとすっきりした気持ちになるし、友達との話題にもできる」と話した。

保護者たちは、子供が好む本と教師が薦める本に差があっても普通のことと見ているようだ。小学5年の息子がいるという張さん(仮名)は、「教師が薦めた本には、詩集の『繁星』と『春水』、作家・林海音(リン・ハイイン)の自伝的小説『城南旧事』、小説『呼蘭河伝』があった。でも、それらはうちの子が読むのには適していない」と話した。

「僕も子供の頃に『城南旧事』を読んだけど、時代背景の古い作品という印象がとても強かった。息子は00後(2000年以降生まれ)で、絶対に最後まで読めないし、読んでも意味が分からないだろう。教師が薦めた本以外に、ツルゲーネフの『すずめ』、司馬光の『資治通鑑』、老舍の『駱駝祥子』なども選んだ。これらは僕が子供の頃に好きだった名作で、まず子供に見せて、『好きじゃない』と言われたら買わない。いい本は冬休みに読み終わらなくても、ゆっくり読めばいい。いい本は何度読んでもいいものなのだから」と語った。(編集KN)

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