日本でのアルバイト、「ありがとう」とお辞儀をする中年女性に感動も、店長が放った一言に怖くなった―中国コラム

Record China    2018年2月8日(木) 8時50分

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5日、光明網は「日本は民度の高い国か、それとも冷たい国か」と題したコラム記事を掲載した。写真は日本。

2018年2月5日、光明網は「日本は民度の高い国か、それとも冷たい国か」と題したコラム記事を掲載した。以下はその内容。

日本で新聞配達をしていた頃、どこへ行っても日本の家では進んで私に「こんにちは、お疲れさま」などとあいさつしてくれた。日本人はとても礼儀正しく、親切で、民度が高いと感じたものだ。

日本に来る前は中国のドラマや映画から、日本人が「バカヤロー」と言いながら軍刀を中国人に向けて振り下ろす一方で、とても礼儀正しくお辞儀や土下座をすることを知っていた。実際に日本に来てみると、確かに礼儀正しくてにこやかにお辞儀をすると感じた。日本には笑う時に歯を見せないように手で口を隠す女性までいるのだ。

飲食店でアルバイトをしていた時のことだ。中年女性が道を尋ねに店に入ってきた。店長が道案内をすると、女性は「ありがとう」と言いながらお辞儀をした。私はそれを見て感動したのだが、店長がとても冷淡に「当然だよ」と言うのを聞いて怖さを覚えた。その後、日本にいる時間が長くなり、日本人が総じてさまざまなことを耐え忍んでいること、日本人の親切さには警戒の意味も含まれていること、謙虚な態度の中に自らの内心を隠していることを感じるようになった。

特に、新聞配達をしていた時に、日本人の虚偽性を強く感じた。マンションの廊下を歩いていると、向こうで老婦人が夫に対して歪んだ表情で何かをののしっていた。夫は無表情で黙って聞いている。そんな2人のそばを通りかかった際、習慣から「こんにちは」とあいさつしてしまった。すると自分の夫を罵倒していた婦人は瞬時ににこやかな表情へと変わり、私に応対してくれたのだ。通り過ぎた後、私は「顔の表情ってそんなに早く変えられるものか?」と思った。

もう一つ面白い現象がある。中国では仲の良い友達同士が手を繋いだり腕を組んだりして道を歩いているのをよく見かける。しかし、このような光景は、日本の女性たちの間では見られない。これは中国と日本の女性を見分ける方法にもなっている。

試しに日本人たちに「もし街頭に物乞いがいたら、みんな施しをするかな」と聞いてみたことがある。みんな「(物乞いは)1日1000円もらえれば御の字ではないか」との回答で一致した。日本人はぱっと見は親切で優しそうだが、実際は互いの心理的、空間的な距離を一定に保っている。彼らはあいさつする時にお辞儀はするが握手はしない。ご飯を食べに行けば割り勘だし、同僚や友人同士でもお金の貸し借りをすることは少ない。電車ではお年寄りに席を譲らないし、お年寄りも譲られることを受け入れない。

近ごろは、日本旅行から帰ってきて日本人の親切なサービスにいかに心が震えたかを語る友人がよく現れるのだが、「あなたが見てきたのは本当の日本じゃないかもしれないよ」と私は言いたい。長年日本で暮らしてきた中国人の私は、日本人の親切さを感じると同時に、冷たさや排外的な部分にも触れたし、いじめにも遭ったことがあるのだから。(翻訳・編集/川尻

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