警察側の知恵の勝利=凶悪な容疑者が住居に潜伏、外から電源切り寒さに耐えかね出てきたところを捕縛―安徽

Record China    2018年1月27日(土) 21時30分

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容疑者の男は武術を習った経験があり、刃物を持っていると分かっていた。傷害事件の経歴もある。潜伏先のマンションに警官隊が突入すれば激しく抵抗すると予想された。資料写真。

男は警察官5人に取り押さえられ、「やるんだったら一対一で来い!」などと叫び続けた。安徽省銅陵市で25日、警察が詐欺容疑者の身柄を確保した。男は武術を習った経験があり、常に刃物を携行していた。警察は、潜伏のマンションに突入すれば激しく抵抗すると判断。同市が寒波に見舞われていたことから、電源を切れば寒さに耐えかね外に出てくるはずと作戦を立てた。現地メディアの中安在線が26日に伝えた。

身柄を確保された容疑者は銅陵市の出身。これまで窃盗、故意傷害などの前科を重ねてきた。刑務所から最後に出所したのは2017年9月だったが、服役中にも刑務所内で秩序を乱す行為がしばしばあったという。出所後には強奪したクレジットカードを利用して詐欺を働き、警察が再び行方を追っていた。

18年1月になり、警察は男が江蘇省昆山市内に潜伏していることをつかんだ。警官隊が潜伏場所を取り囲んだが、男は出て来なかった。2日間も包囲した後に、男は何らかの方法で警察が来ることを察知し、直前にレンタカーで逃走したことが分かったという。

24日になり、男は自宅のある銅陵市に向かったらしいことが分かった。警察は男の自宅周辺を内偵したが、男が使っているはずのレンタカーは見つからなかった。捜査線上にはさらに、1人の女性が浮かび上がってきた。男の女友達で住所は銅陵市内のマンションだ。

25日午後1時、警察は女性の住むマンション敷地内で、男が使っていたレンタカーを発見。警察は男が女友達の自宅に潜伏していると判断した。

問題は、身柄確保のため警察官が室内に突入した場合、男が激しく抵抗すると思われることだった。男は武術を習った経験があり、刃物を携行していることが分かっていた。かつて故意傷害事件も起こしている。男の身柄確保に参加した同市新城派出所の葛志強(ガー・ジーチアン)副所長は、警察官が突入した場合の不測の事態は避けたかったと説明した。

一方で、銅陵市は24日夜から大雪を伴う寒波に見舞われていた。25日になっても激しい雪と風はやんでいなかった。その時、葛副所長の頭に男を誘い出す方法がひらめいた。「氷点下の寒さだ。空調機を使っているに違いない。電源を切ったら寒さに耐えかね、マンション管理人に苦情を言おうと出てくるだろう」と考えた。

そこで、警察はマンション管理人に男が潜む部屋の電源を切るよう要請した。男がドアの外に出た瞬間に男の身柄を確保せねばならない。警察官5人が、ドアのすぐ外で待ち構えた。

約30分後の午後3時、ドアが開いた。男が出た。その瞬間、警察官が殺到し取り押さえた。男は短刀を持っていたが、使う間もなく警察官が取り上げていた。(翻訳・編集/如月隼人

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