高校生が海外留学の「新鋭部隊」に、専門家は「単なる金のなる木にならぬよう」警告―中国

Record China    2011年10月28日(金) 10時58分

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26日、海外留学する若者の数は毎年20%以上の割合で増えており、特に高校生が「新鋭部隊」となっていると中国紙が報じた。中国は今や世界最大の留学生供給源となっている。写真は10年5月、大学受験を控え、最後の追い込みに励む南京の高校3年生。

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2011年10月26日、中国紙・中国教育報は、海外留学する若者の数は毎年20%以上の割合で増えており、特に高校生が「新鋭部隊」となっていると報じた。中国は今や世界最大の留学生供給源となっている。

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中国教育国際交流協会によると、海外留学する学生は2008年から毎年24%以上の割合で増えている。昨年の内訳は「大学本科生」62%、「高校生」22.6%、「大学院生」約10%。特に高校生の割合が2006年から急増し、低年齢化が目立つという。こうしたニーズを見込んで、15日に開催された「2011中国国際教育展」には日・米・英・仏・豪など世界3カ国・地域から5000校以上が出展した。

中国の若者の就職難と人民元安が留学ブームを後押ししているようだ。こうした風潮を各国政府は歓迎し、中国人留学生の争奪戦が始まっている。ところが、「その目的は教育の国際化を名目とした金もうけだ」と香港城市大学の程星(チョン・シン)博士は指摘。「動機が『金』なら、良質な教育は受けられない」と警鐘を鳴らしている。

ほんの20年ほど前までは一部の限られたエリートもしくは金持ちしか海外に出られなかったが、今や留学が「大衆化」したとまで言われるようになり、留学帰りがもてはやされる時代ではなくなった。程博士は「意義のある留学にするにはどうすべきか。しっかり議論していく必要がある」と指摘している。(翻訳・編集/NN)

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