中国一の金持ち村は本当にすごいのか?―英紙

Record China    2011年10月11日(火) 12時22分

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6日、「中国一の金持ち村」として有名な江蘇省華西村を英紙がリポート。豊かな農村となった華西村の背景を探った。写真はオープンしたばかりの高層ホテル。

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2011年10月6日、英紙ガーディアンは「中国一の金持ち村」として知られる江蘇省華西村のリポート記事を掲載した。9日付で環球時報が伝えた。

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ロンドンや東京でもお目にかかることはできない形状の高層ホテル「華西竜希国際大酒店」が、江蘇平野の真ん中に突如として現れる。まるで空っぽの棚に飾られたトロフィーのように見える高層ビルが建っているのは、人口2000人ほどの中国共産主義の模範農村である華西村だ。高さ328mの高層ビルは主に高級ホテルやレストランとして使用。村民約200人が1000万元(約1億2000万円)ずつ出資したことでも話題となった。多くの人が1日1000円を稼ぐのがやっとという中国では、その存在は「格差の象徴」にも見える。中国の目覚ましい経済発展は周知の事実だが、華西村の変化には心底驚かされる。

華西村は過去数十年間でGDP(国内総生産)を飛躍的に伸ばした。そして今、深刻な環境汚染をもたらす工業中心経済から、環境にやさしいサービス業中心経済に移行しようとしている。貧しい農村から高層ビルの建つ都市へと変貌する華西村は、中国の縮図そのものだ。村の指導者の1人、呉協恩(ウー・シエエン)さんは「私の父親は村人を豊かにしたが、私は村人を健康で幸せにしたい」と話す。華西村が観光地になるなど想像できなかったが、「華西竜希国際大酒店」のオープン前から村には楽観的な見方が広がっていた。ある農民は「高層ホテルが新しいビジネスチャンスを生む」と断言。「成功しないと思っている場所に誰も巨額の投資なんかしないだろ?」と話していた。(翻訳・編集/本郷)

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