リサイクル油、10回に1回の食事の割合で食卓へ―中国

Record China    2011年9月23日(金) 14時9分

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22日、中国では年間200〜300万トンのリサイクル油が消費されているという。食用油の年間総消費量2250万トンから計算すると、実に10%、つまり10回に1回の割合でリサイクル油が市民の食卓に上っていることになる。写真は貴州省で摘発された違法工場。

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2011年9月22日、レストランなどから回収した使用済みの食用油や下水道の生活汚水にたまった廃油などを、ろ過や加熱、沈殿物除去などの作業行い再び商品化したリサイクル油(地溝油)が、このところ大きな社会問題となっているが、武漢工業学院食品科学工程学院の何東平(ホー・ドンピン)教授によると、中国では1年間に約200〜300万トンのリサイクル油が消費されているという。食用油の年間総消費量2250万トンから計算すると、実に10%、つまり10回に1回の割合でリサイクル油が市民の食卓に上っていることになる。千龍網が伝えた。

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広州市政府は、収集から販売までの流通過程の詳細調査を実施し、飲食業者間の食用油の取引に規則を加えるなどの対応に乗り出した。しかしながら、飲食店から出る使用済みの油や水、ごみの回収は個人企業が訪問方式で行っている場合が多く、取締りが困難な状況だ。リサイクル油の流通を完全に止めるためには、政府が回収企業を指名し、回収工程を統一して管理するなどの対応が必要となるだろう。

また、政府は飲食店に対し、リサイクル油を使用した場合の罰金や営業許可書の剥奪など厳しい罰則を設けた。これについて多くの飲食店オーナーは、正規の食品油にリサイクル油が紛れ込んでいたり、正規のラベルが付けられていたら、リサイクル油とは知らずに購入してしまうこともあるとして、不安を募らせている。処罰を与える際には、販売側と購入側のどちらに落ち度があったかなど、詳しく事情を調べる必要があるだろう。(翻訳・編集/AN)

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