中国に新しい文化大革命!?ステータスシンボル求める富豪ら、美術品収集に走る―米紙

Record China    2011年9月13日(火) 6時8分

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6日、米紙ニューヨーク・タイムズは、急増する中国人富豪が多様化する投資方法のひとつとして美術品コレクションに精を出していると報じた。その背景には、抑圧を受けた文化大革命時代の反動もあるという。写真は清代の工芸品。

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2011年9月6日、米紙ニューヨーク・タイムズは、「中国の新文化大革命:美術品収集ブームが巻き起こる」と題した記事を掲載、急増する中国人富豪が多様化する投資方法のひとつとして、あるいは国際社会の中で自身の地位を証明するために美術品コレクションに精を出していると報じた。その背景には、抑圧を受けた文化大革命時代の反動もあると指摘している。10日付で環球時報が伝えた。

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多くのオークション市場で取扱高が減少する現在、中国人収集家が市場で大きな役割を果たすようになってきている。世界的なオークションハウス・クリスティーズは今年、有力な中国人収集家との関係を築き維持するため、ニューヨークとロンドンで中国担当代表を任命した。

中国人収集家の急増について、専門家は「多様化する投資の一手段としてだけでなく、国際社会での自身の地位のアピール方法の1つとして捉えている」と指摘する。また、芸術品コレクションは、富の反映としてだけでなく、文化大革命時代に文化的に抑圧されてきた反動の表れでもあるとの分析もある。

かつて、芸術には一文の価値もないと抑えこまれた中国人にとって、コレクションによって美を楽しむことは喜びとなり、歴史上の文物を手に入れると共に自身の財力を示すことにもつながる。美術品収集ブームは、ある意味において失った時を取り戻しているとも言える。

中国人による美術品コレクションは、まだ始まったばかりの段階にあるという。一部には、日本人が80年代に世界で印象派の作品を買いあさった頃と比較する人々も存在するが、ロサンゼルス現代美術館のジェフリー・ダイチ館長は「中国のコレクションブームは決して一過性のものではない」と予想している。(翻訳・編集/HA)

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