野田新首相に今の段階で“レッテル”を貼るのは早すぎる―国営新華社通信

Record China    2011年8月31日(水) 6時30分

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30日、中国国営新華社通信(電子版)は新首相に任命されたばかりの野田佳彦氏について、「今の段階で“レッテル”を貼るのは早すぎる」と報じた。写真は中国メディアが作成した野田氏の略歴。

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2011年8月30日、中国国営新華社通信(電子版)は新首相に任命されたばかりの野田佳彦氏について、「今の段階で“レッテル”を貼るのは早すぎる」と報じた。以下はその内容。

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重要な選挙や政局の変動があると、日本メディアはすぐに関係する人物に“レッテル”を貼りたがる。例えば、内政面では「急進派」「穏健派」、外交面では「タカ派」「ハト派」、党内では「親○派」「反○派」など。こうした“レッテル”を貼らなければ、読者や視聴者が「甲乙丙丁」の区別がつけられないとでも思っているようだ。

野田氏ももちろん日本メディアの“レッテル貼り”から逃れられなかった。民主党代表選への出馬を表明する前から「増税派」「親米派」「脱小沢派」などと呼ばれている。野田氏の“先輩”たちもまた似たような境遇だった。前任の菅直人氏もわずか1年3カ月の在任期間中に「市民派」「増税派」「開国派」「脱原発派」などの“レッテル”が貼られた。

だが、こうした様々な“レッテル”は政策の方向性を代表したものではない。確かに、“レッテル”を貼ることでその人物や党の政策のイメージを理解することはできるが、先入観にとらわれた“レッテル”は誤解を招きやすいことは事実が何度も証明している。

野田氏は山積みの難題を引き継いだ。身の回りの政治環境も相変わらず厳しい。それに、菅氏が野田氏に残した党代表としての任期はわずか1年だ。野田氏が成果を上げるためにはまず、首相が頻繁に代わる日本政界の「呪い」を解くしかない。野田氏が直面している任務は決して軽くない。国内をまとめ、隣国や大国との関係を適切に処理していかなければならないのだ。

野田氏はかつてその発言が物議を醸したこともあったが、今の段階で早々に“レッテル”を貼ってしまう必要はないだろう。結局、執政者に必要なことは大勢を見極め、大きな目標に向かって進むこと。それには大きな智恵が必要だ。(翻訳・編集/NN)

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