<在日中国人のブログ>尖閣問題、論じる前にまず品格を持とう

Record China    2011年8月16日(火) 14時58分

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10年9月に尖閣諸島付近で中国漁船と海上保安庁の巡視船が衝突した事件から1年。日本は中国とどう付き合っていけばいいのか?テレビではそんな討論が繰り広げられていた。写真は中国漁船衝突事件の動画流出を伝える香港のテレビ。

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2011年8月16日、昨夜見たテレビ番組に、世界的な映画監督が出演していたので見ていた。内容は、日本は中国とどう付き合っていけばいいのか?というものだった。昨年9月、尖閣諸島付近で中国漁船と海上保安庁の巡視船が衝突した事件から1年。ゲスト出演者には、あの「尖閣ビデオ」を公開した元海保職員や在日中国人ジャーナリストがいた。

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日本側のゲストたちは、「日本政府は強気で対応策をとるべき。さもなければ、尖閣諸島は中国人に乗っ取られてしまう恐れがある」と主張。在日中国人の男女ジャーナリストは必死にそれに反論し、「あくまでも釣魚島(尖閣諸島)は中国の領土だ」と言い張る。

あの島は何処の国の領土なのか?―たったひとつの番組で議論してもそれが明らかになるとは思わない。しかし、両国の有識者たちが集まって、互いの意見を裏付ける材料を示し、将来に向けて建設的な意見を述べるのは、有意義な番組構成だと思う。こうした番組を成功させるには、まずそれなりの“常識ある”有識者を探さないとならないだろう。しかし、この番組を見る限り、2人の在日中国人ジャーナリストは適切な人選とは言えなかった。

これには2つの理由があると考える。まずは、視聴者に「なるほど」と思わせるような説得力が必要。しかし、彼らはその辺の表現がうまくできなかった。弁論相手を黙らせるのは声の大きさではなく、理屈なのに。

さらに気になったのは、彼らの軽率な発言だった。一つ例を挙げると、男性のジャーナリストが「日本は政権交代しても変わらない」と言い放ったことだ。その挑発的な発言に対し、日本側のゲスト陣は「あなたに言われたくない」という反応。番組は変な雰囲気で終わってしまった。

祖国は自分の母のような存在だ。自分の母親については、誰もが「うちのお袋は馬鹿だから」などと軽く言うものだが、他人の母親を軽口で批判したらそれは非常に失礼なことだ。他人を納得させる中身を持たぬならば最低限、人としての品格を見せねばと思う。わたしは日本人ではないが、このような番組出演者に対して非常に残念と思う。もちろん、このような番組構成についても非常に遺憾と感じる。(42歳男性/在日20年/会社経営者)

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