ベトナムとインド、連携して中国空母をけん制か―韓国メディア

Record China    2011年8月10日(水) 15時17分

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5日、韓国メディアは中国初の空母ワリャーグの試験航海を控え、ベトナムとインドが連携して中国をけん制するのではないかと報じた。ベトナムとインドの軍事協力に対し、中国メディアは敏感に反応している。写真は大連造船所に停泊中のワリャーグ。

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2011年8月5日、韓国紙・朝鮮日報は中国初の空母ワリャーグの試験航海を控え、ベトナムとインドが連携して中国をけん制するのではないかと報じた。大連造船所に停泊中のワリャーグは9日に初の試験航海を行ったが、今後は中越間で領有権を争う南シナ海に投入される見通しだ。8日付で新華網が伝えた。

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また、4日付の中国英字紙・チャイナ・デーリーは、「先月末、ベトナムのグエン・バン・ヒエン海軍司令官がインドを訪問し、インド海軍の軍艦によるニャチャン駐留を要請。インドも積極的な態度を示した」と報じた。

今年に入り、ベトナムとインド海軍の軍事協力協議は邁進している。特に今回の訪問では、両国海軍による多分野での軍事協力プランについて議題に上った。

■対ベトナムの軍事技術支援

▽インド艦のニャチャン駐留▽ベトナム海軍用の大型軍艦建造▽超音速対艦巡航ミサイル「ブラモス」および短距離地対地弾道ミサイル(SRBM)「プリトビ」の輸出案▽ベトナム海軍の情報探知・処理能力向上を支持するIT技術提供▽ベトナム海軍の訓練支援。インドはベトナムに対し、これらの軍事的支援を行う。

■中国の敏感な反応

両国の軍事協力に対し、中国中央テレビ(CCTV)や環球時報など中国メディアは敏感に反応している。ニャチャンは中国海軍が南シナ海への前進基地としている海南島の三亜から700kmも離れていない上、中国が領有権を主張する南シナ海の領海をうかがう戦略的な要衝に当たる。CCTVの尹卓(イン・ジュオ)評論員は「ニャチャンは南シナ海の南沙諸島(英語名:スプラトリー諸島)から300〜400kmしか離れておらず、三亜よりも近い。ベトナム戦争期に米軍が使用した軍用空港も残っており、軍事施設としては完ぺきな場所だ」と述べた。

中国国内では、ベトナムがインドを引き込む形で、南シナ海での勢力バランスを取ろうとしているとの見方が有力だ。中国との関係がぎくしゃくしているインドも、南シナ海で中国をけん制できる基地を確保する格好だ。

軍事問題に詳しい北京駐在の外交関係者は「中国の空母が南シナ海に投入されれば、最も大きな脅威を受けるのがベトナムだ。独自の軍事力に乏しいベトナム海軍には、インドと手を取って中国をけん制する狙いがある」と指摘している。(翻訳・編集/若林亜希)

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