2011年7月28日までに、長城汽車は自動車部品製造大手の仏Valeo社と戦略的パートナーシップを締結したと発表した。同社が提携を結んだ海外の大手自動車部品メーカーは、今年3月以降で5社目。中国の各メディアが伝えた。

同社が提携を結んだのは、仏Valeo社のほか、駆動系部品の英リカード社、エンジン部品の独マーレ社、電装部品の独ブローゼ社、エアバッグやシートベルトといった自動車安全システムのスウェーデン、オートリブ社の5社で、いずれも各分野で世界トップレベルの技術とセールス規模を持つ大手サプライヤーだ。

長城汽車は、高技術、高性能、高品質を求める「三高」戦略を展開しており、今後は提携する部品メーカーから知的財産権を譲り受け、国内向けモデルや海外輸出用モデルに採用する考えだ。

業界では、同社が4カ月という短期間に複数の大手メーカーと提携したことに驚きの声が上がっており、「技術力不足を提携で解決するとはスマートなやり方だ」と皮肉を込めた評価も出ている。

今回提携したValeo社とは、ワイパー、エンジン、ダイナモ、スターター、クラッチといった部品で相互協力を行うことで合意しており、将来はエンジン部品、モニターシステム、運転支援システムなど協力範囲を広げる方針だ。（翻訳・編集/JX）