「世界の工場」の地位が弱まる?紡績業、ベトナムなどにオーダーシフトの傾向―中国

Record China    2011年7月25日(月) 7時22分

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22日、中国工業情報化部は中国の今年上半期の紡績業界に関するレポートを発表、ベトナムやバングラデシュなどにオーダーする傾向が一層強まっていることが分かった。写真は江蘇省南通市の紡織工場。

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2011年7月22日、中国工業情報化部は中国の今年上半期の紡績業界に関するレポートを発表、ベトナムやバングラデシュなどにオーダーする傾向が一層強まっていることが分かった。23日付で羊城晩報が伝えた。

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中国の紡績業における生産、輸出及び利益は安定した伸びを見せているものの、その速度が緩やかになっている。統計によると、今年1〜5月に米国が中国から輸入した衣類、綿製品、ウールの量はそれぞれ0.8%、13.4%、5.7%下降しており、ベトナム、バングラデシュ、インドネシアからの輸入量が増加した。中国の紡績製品が国際市場での競争力を落とし、一部他国にシフトしており、多くの企業が今年のオーダー率を昨年同期より20%前後落としている。労働コスト、人民元レート、原材料価格、資金貸付金利などの上昇により経営コストが増加したことが影響している。

華南師範大学経済研究所の劉志銘(リウ・ジーミン)教授は、労働者の収入低下を通じて末端の産業競争を行うのは不可能とし、日本や韓国も同様の発展過程を経ていると解説する。中国の「世界の工場」としての地位が弱まるかどうかの鍵は、労働コストをさらに下げるのではなく、さらにハイレベルな市場を獲得できるかどうかにあると指摘した。(翻訳・編集/中原)

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