「国力に照らし合わせれば」新たな空母建設に意欲―中国

Record China    2011年7月12日(火) 20時12分

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11日、マイケル・マレン米統合参謀本部議長が中国人民解放軍の陳炳徳総参謀長と会談を行い、南シナ海領有権問題や中国の軍拡問題などについて話し合った。写真は天津市で公開されているロシアの退役空母キエフ号。

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2011年7月9日から4日間の日程で訪中しているマイケル・マレン米統合参謀本部議長が11日、中国人民解放軍の陳炳徳(チェン・ビンダー)総参謀長と会談を行った。議題には南シナ海領有権問題、米軍による台湾向け武器売却、中国の軍拡問題などが含まれた。京華時報が伝えた。

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会談後、メディア向けに行われた会見で陳総参謀長は、南シナ海領有権問題に絡んで行われた米海軍によるフィリピン、ベトナムとの合同軍事演習について強い不快感を示した。フィリピン、ベトナム両国は領海問題でこのところ中国との対立を深めている。先月末にはまず、フィリピンが南沙諸島(スプラトリー諸島)に隣接する同国近海で米軍との合同軍事演習を行った。今月にはベトナムが中部ダナン沖の南シナ海で合同軍事演習を行う。「米国はこの問題に介入しないと宣言しておきながら、実際には干渉している。とくに、この時期に合同軍事演習を行うとはまことに不適切」と発言した陳総参謀長は、「米国の助けによって南シナ海問題を解決したい国もあるだろうが、そのやり方は非現実的である。これは外交面、あるいは政治面で賢明かつ平和的に解決できる問題だ」とした。

これに対し、マレン統合参謀本部議長は「われわれは南シナ海だけではなく、アジア太平洋地区全体において軍事的存在感を保持したい考え。その軍事的存在感というのは、南シナ海周辺国と合同軍事演習を行うことも含む」と発言。今年末には、米中軍による初の海賊制圧を目的とした軍事演習を行うことも示した。

また、中国軍による空母建設についても話題が及んだ。陳総参謀長は中国がウクライナから旧式の空母を購入したことを明かし、「これを土台に研究を進めるのも価値がある」と発言。「米国はすでに10数隻もの空母を所有しているが、中国には1隻もない。これは中国の国力に照らし合わせれば不釣り合いだ」とし、新たな空母建設に意欲を示した。しかし、今後何隻の空母を開発するのかについては「未定」とした。(翻訳・編集/愛玉)

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