政権末期の日本は思い切った行動に出ない、日中関係は徐々に回復へ―米華字サイト

Record China    2011年7月6日(水) 17時46分

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4日、松本剛明外相が訪中し、外相会談で両国関係改善の意思を確認し合ったが、その一方でほぼ同じ時期に中国の漁業監視船が再び尖閣諸島沖に姿を見せた。写真は尖閣諸島沖で海上保安庁の巡視船に衝突した中国漁船の船長。故郷の福建省に戻り、英雄扱いされた。

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2011年7月4日、松本剛明外相が3日から2日間の日程で中国を訪問。日中外相会談で冷え切っていた両国関係改善の意思を確認し合ったが、その一方でほぼ同じ時期に中国の漁業監視船が再び尖閣諸島沖に姿を見せた。米華字サイト・多維新聞網が伝えた。以下はその概略。

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3月の就任以来初の訪中となった松本外相は4日、北京の釣魚台で楊潔●(=竹かんむりに褫のつくり、ヤン・ジエチー)外交部長と会談を行った。3月の東日本大震災で甚大な被害を受けた日本は今回の外相訪中で、昨年の尖閣諸島沖での漁船衝突事件以降冷え切っていた中国との関係を回復させ、経済的な損失を少しでも埋め合わせたい考えだ。

楊部長は会談で、中国は日中間の戦略関係を高く重視しており、共同で日中関係の改善に努めたいとの考えを示した。松本外相は同じ日に、中国の次期トップと目されている習近平(シー・ジンピン)国家副主席とも会うなど、破格の待遇を受けた形だ。

ところが、松本外相が中国に到着した3日、尖閣諸島の北西約31キロの接続水域を中国の漁業監視船「漁政201」が航行しているのが確認された。「漁政201」は日本側の警告に対し、「ここは中国の管轄海域。我々は法に基づいた公務を執行している」と対抗。4時間ほど航行した後、ようやく同海域を離れた。

だが、これに対し、政権が末期状態にある日本が思い切った行動に出るとは思えない。中国側も今回の松本外相訪中をきっかけに、菅直人政権の余命については考えず、両国関係を修復したいと考えている。そのため、年内に両国間で昨年の衝突事件のような大きな摩擦が起きる可能性は低いとみられる。(翻訳・編集/NN)

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