お受験は幼稚園から!子供の将来のためには住宅購入も惜しまず―中国

Record China    2011年5月25日(水) 7時33分

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20日、中国の受験戦争は日々激化しており、良い大学への入学や将来のため学校選択が、中学や高校レベルではなく、小学校や幼稚園にまで及んでいる。写真は北京の超難関小学校を受験する園児と付き添いの保護者。

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2011年5月20日、香港紙・大公報は、中国の受験戦争は日々激化しており、良い大学への入学や将来のため学校選択が、中学や高校レベルではなく、小学校や幼稚園にまで及んでいると報じた。23日付で環球時報が伝えた。

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広州に住む彭(ポン)さんの娘は3歳になって幼稚園に入園したばかり。しかし、彭さんは娘の有名中学への入学を考え、すでに小学校の選択を始めている。近所には中学受験に適した小学校がないため、受験に有利な小学校や有名中学校がある地域で、娘が学校へ通うための住宅を探している。

彭さんがこれほど早く学校選びを始めた原因の1つには、競争に出遅れたため希望の公立幼稚園に入園できなかった経験がある。数万元(数十万円)の協賛金を準備し、あらゆる手を尽くしたものの、定員オーバーのため入園できず、やむなく私立の有名幼稚園に変更せざるを得なかった。

この失敗経験を基に、彭さんの新たなる戦いが始まった。彭さんの自宅近くには公立小学校はあるものの、エスカレーター式で入学できる中学校は教育の質が高くない。8年後の小学校卒業時に中学受験で苦労しないよう、彭さんは小学校入学前の戦いを決心し、レベルの高い小学校と中学校がある地域での住宅購入を計画し始めた。

新入生募集の季節に入り、彭さんは希望の小学校の募集状況を見に出かけた。入学願書提出のため、多くの保護者が徹夜で並んでいた。中には、孫のためにと並んでいる祖父母の姿も見られた。

受験戦争が中学から幼稚園にまで“前倒し”されてきたことは、各家庭にとって大きな圧力となっている。彭さんは、極端になりすぎと感じつつも、大きな流れには逆らえないと語る。教育環境は短期間では変わらないため、こうした学校選択の現象もなくならない。なぜなら、どの親もスタート地点で自分の子どもが出遅れることを望んではいないからだ。(翻訳・編集/HA)

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