温首相が被災地を訪問、日中関係に回復の兆し―中国紙

Record China    2011年5月21日(土) 15時49分

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19日、中国の温家宝首相が日中韓首脳会談に出席するため来日し、宮城と福島を訪れる。これにより、尖閣諸島沖での衝突事件により冷え切った日中関係の回復が見込まれる。写真は宮城県の被災地。

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2011年5月19日、中国の温家宝(ウェン・ジアバオ)首相が日中韓首脳会談に出席するため来日し、宮城と福島を訪れる。これにより、尖閣諸島沖での衝突事件により冷え切った日中関係の回復が見込まれる。新華社通信が伝えた。

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東日本大震災後に初めて開催される日中韓首脳会談に高い注目が集まっている。温首相は「中国政府と人民の日本国民への深い友情を表し、日本の再建事業に対する支持を示すため」宮城と福島の被災地を訪れる。

中国外交部の胡正躍(フー・ジョンユエ)部長助理(外務次官補に相当)はこれに先立ち行われたブリーフィングで、「今回の会談を通じて、中国側は3カ国間の自然災害、核の安全分野における協力関係の強化を期待する」と述べた。

また、温首相の被災地訪問について、清華大学国際問題研究所の劉江永(リウ・ジアンヨン)教授は「日本社会に対し、中国が支援の手を差し出し困難をともに分け合う態度を示すことで、プラスの情報を放出することになる。中日友好の促進、国民感情の改善に重要な意義を持つ」との見方を示した。

さらに、「昨年、日本が中国漁民と漁船を拿捕した事件により、中日関係に影響が及んだ。温首相の今回の訪日は中日関係の実質的な回復だと見てよい」と語った。

このほか、国際関係学院の楊伯江(ヤン・ボージアン)教授は「中日関係には『ガラスの天井』が存在するが、重要なのは双方が現状の中で最大限に共通認識を拡大させ、協力関係を推進していくこと」とした上で、「温首相の今回の外交活動は中日関係の変化を示している。改善に向けた重要な一歩だ」と話した。(翻訳・編集/NN)

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