歴史的建造物をむやみに破壊する昨今の都市開発、「文化大革命よりひどい」―中国紙

Record China    2011年5月10日(火) 11時7分

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8日、中国の歴史学者が、都市にとって1番の文化財ともいえる歴史ある建物までもむやみに取り壊す昨今の風潮を「文化大革命の時よりひどい」と指摘した。写真は清末民初の思想家、梁啓超の北京の旧居。間もなく取り壊される。

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2011年5月8日、中国の歴史学者が、都市にとって1番の文化財ともいえる歴史ある建物までもむやみに取り壊す昨今の風潮を「文化大革命の時よりひどい」と指摘した。中国青年報が伝えた。

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天津の南開大学で行われた都市イメージに関するフォーラムで、歴史学者の何徳騫(ホー・ドーチエン)氏は「近年、中国の多くの都市が『国際化大都市』のイメージを追求するあまり、高層ビルを乱立させるだけのつまらない都市づくりに偏っている。どこも似たような景観で都市の息吹など全く感じられない」とした上で、「開発業者と地方役人は巨大な利益を得ることしか考えておらず、歴史的価値など全く考えていない」と指摘した。

また、「旧文化」の破棄をスローガンとし、多くの文化財が破壊された文化大革命を引き合いに出し、「私がコレクションしていた書画や陶器も壊された。だが、今の都市開発の風潮は当時よりもっとひどい。都市にとって最大の文化財である建物をむやみに取り壊している」と批判した。(翻訳・編集/NN)

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