<中国人が見た日本>未曽有の大震災で日本は「中国との絆」を手に入れた

Record China    2011年3月17日(木) 12時10分

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13日、東日本大震災を受け、中国人ブロガー・王道氏は「日本は震災で『中国との絆』を手に入れた」と題した記事を中国のブログサイトに掲載した。写真は14日、上海の名門・復旦大学で募金活動をする日本人留学生ら。

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2011年3月13日、東日本大震災を受け、中国人ブロガー・王道(ワン・ダオ)氏は「日本は震災で『中国との絆』を手に入れた」と題した記事を中国のブログサイト・鳳凰博報に掲載した。以下はその内容。

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日本を襲った未曽有の大地震。実は中国では当初、「日本が沈んでしまえば良かったのに」「日本人が全滅してしまえば良かったのに」といった耳を疑うような声も一部で上がっていた。だが、その後の日本人の秩序ある行動は多くの中国人の尊敬を集め、こうした雑音を見事に一掃した。

それは、「日本帝国主義を倒せ」「日本の鬼を倒せ」といったスローガンの中で育ってきたわれわれにとって、日本人のイメージを一変させる光景だった。小さい頃から教科書や漫画、映画などで見てきた、あの下品で醜い日本人は1人もいない。当初、あれほど日本の不幸を喜んでいた愛国青年たちも、さすがに考えを改めざるを得ないと思っただろう。

変態、ケチ、すけべ…など、われわれは日本人の悪口ならいくらでも思いつくような教育を受けてきた。実は、1979年から現在まで、日本の対中ODA(円借款や無償援助、技術協力)の総額は約2248億元(約2兆7000億円)に上ることを知っている中国人は少ない。当時の中国は改革開放が始まったばかり。大量の資金が必要だったが、国際社会は冷たかった。1番最初に支援の手を差し伸べてくれた国は、日本なのである。

四川大地震の際も、日本が1番最初に救助隊を派遣してくれた。5億3000万円もの義援金はサウジアラビアなどを除けば、外国勢の中で最多だ。2009年4月には南京事件の被害女性が日本で起こした裁判で勝訴し、損害賠償として455万7300円を受け取っている。支援したのは日本人弁護士だ。日本の裁判所も公平な判決を下した。何と良心的なのだと感心せずにはいられない。

話を今回の震災に戻そう。東京電力が開いた記者会見。社長らは3号機の炉心溶解の可能性について「今のところはっきりしていない」と答えたが、記者団は容赦なく激しい口調で詰め寄った。これを受け、東電側は「厳しい状況」と重い口を開いたのである。いわば国の関連部門ともいえる東電という相手に対し、メディアがこれほど堂々と切り込むことが出来るとは。日本という国はたいしたものだと思った。

日本は大地震に見舞われたが、絶望する必要は全くない。近い将来、必ずや見事な復興を遂げるだろう。犠牲者の死を無駄にしないためにも、力強く立ち上がるだろう。今回の震災で、彼らは思わぬものを手に入れた。それは「中国との絆」だ。すでに中国の精鋭たち、良心的な人たちが立ち上がり、さまざまな手段で1つ海を隔てた隣人に温かい手を差し伸べている。日中の友人たちよ、今こそ、コバルト色の海の上に友情の橋を架けようではないか!(翻訳・編集/NN)

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