中国がレアアースの「戦略的備蓄」を実施へ、影響力拡大狙う―米紙

Record China    2011年2月10日(木) 16時10分

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7日、米紙は「中国がレアアースの供給制限を強化している」と題した記事で、中国がレアアースの「戦略的備蓄」を進めていると指摘した。写真はレアアース製品。

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2011年2月7日、米紙ウォールストリート・ジャーナルは「中国がレアアースの供給制限を強化している」と題した記事を掲載した。9日付で新華網が伝えた。以下はその内容。

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中国は今、レアアースの「戦略的備蓄」を進めている最中だ。これにより「21世紀の黄金」と呼ばれるレアアースの価格設定と供給に対する影響力をさらに強めたい考え。中国はすでにレアアースの供給量で世界の9割以上を占めている。

中国が具体的な備蓄計画を発表したわけではないが、中国政府や国有企業、国家メディアなどの最近の声明や報道からある程度うかがい知ることができる。例えば、中国の昨年のレアアース輸出量は3万9813トンだったが、ある報道は、これを上回る量が備蓄できる施設を内モンゴル自治区に建設中だと伝えた。

実は各種レアアースの埋蔵量で見ると、中国が独占的な地位にあるわけではない。米地質調査所によれば、世界の埋蔵量は計1億1000万トンだが、うち中国が占める割合は約半分だ。米国など各国でも採掘が行われていたが、環境汚染への懸念からここ数年は採掘量を減らしていた。

ところが、中国の昨年の輸出制限を受け、米国やオーストラリアの企業が採掘再開に乗り出したが、新鉱山の開発には少なくとも10年はかかるため、今後数年は中国に頼らざるを得ない状況が続きそうだ。ある業界関係者は、中国が「戦略的備蓄」を実施することは、その分輸出規制がさらに強化されることになり、外資企業の怒りに火を注ぐことになると指摘している。(翻訳・編集/NN)

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