外国人留学生の9割、日本での就活は「厳しい」と回答

Record China    2010年12月27日(月) 16時17分

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27日、就職情報会社が外国人留学生を対象に行った就職に関する意識調査で、9割近くが「就職状況は厳しい」と回答した。写真は在日中国人向けに行われた就職フェアの会場。

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2010年12月27日、就職情報会社・株式会社ディスコは、外国人留学生を対象に行った就職に関する意識調査の結果を発表した。結果、9割近くが「就職状況は厳しい」と回答、志望業界別では総合商社がトップでグローバル企業に人気が集中。また、就職への不安事項としては、職場の人間関係や言語・商習慣などコミュニケーションに関連する項目に回答が多く寄せられた。

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調査対象は日本の大学に在学中(現3年生および修士1年生)で、「日経就職ナビ2012」に登録している外国人留学生443人。インターネット調査法で2010年11月24日〜12月6日の期間に行われた。

2011年の就職戦線について、2010年に比べてどのようになるか見通しを聞いたところ、89.0%が「厳しい」と回答。また、就職後のキャリアプランについて聞いたところ、「一つの会社に定年まで勤めたい」が36.3%で最多となる一方、「いずれは独立・起業したい」も24.2%にのぼり、中国などの新興国学生を中心に独立志向が旺盛であることがわかった。

日本で就職する際に不安に感じること(複数回答)について、最も多かったのは「職場でよい人間関係がつくれるか」(44.1%)だった。以下、「自分の日本語が通じるか」(40.0%)、「希望する仕事に就けるか」(36.4%)、「日本の商習慣になじめるか」(32.0%)と続き、仕事や待遇に対する不安よりも、コミュニケーション面での不安が大きいことがうかがえる。

また、11月下旬時点の志望業界を40業界の中から5つまで選んでもらったところ、全体では「商社(総合)」が50.9%と最も高かった。次いで「電機・電子」(28.9%)とグローバル人材採用を打ち出している企業の多い業界に人気が集中。ほかには、今年7月の中国人向け個人観光ビザ発給要件の緩和などもあり、外国人観光客への対応が急務になっている「ホテル・旅行」(20.9%)も3位に挙がった。

就職先企業を選ぶ際に重視する点について、31項目の選択肢の中から5つまで選んでもらったところ、最も多かったのは「将来性がある」で61.4%。以下、「職場の雰囲気が良好」28.7%、「有名企業である」25.7%、「給与・待遇が良い」25.3%と続いた。「大企業である」も2割超が選ぶなど、留学生の貪欲な姿勢が感じられる結果となった。(編集/愛玉)

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