世界の大手製靴業者、中国からインドネシアへ生産拠点をシフト―英メディア

Record China    2010年12月15日(水) 6時58分

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13日、世界最大の靴小売チェーン店を傘下に持つ米コレクティブ・ブランズ社が、インドネシアにFC店を15店出店する。製靴各社も生産拠点をインドネシアに移す動きを見せている。写真は中国江西省、米スポーツシューズブランド「ニューバランス」の生産工場。

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2010年12月13日、英フィナンシャル・タイムズの中国語版ウェブサイト・FT中文網によると、世界最大の靴小売チェーン店ペイレス・シューソースを傘下に持つ米コレクティブ・ブランズ社が11年、東南アジア最大の経済国であるインドネシアにフランチャイズチェーン店を15店舗出店することを、同社の責任者が明らかにした。これに合わせて、同社の生産も一部がインドネシアに移転される。

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コレクティブ・ブランズ社以外にも、生活用品のユニリーバや、食料品のネスレ、日本の自動車メーカー・トヨタなどを含めた海外の大手企業が相次いでインドネシアに進出している。また、アディダスやニューバランスといった大手靴ブランドも中国を中心としていた生産拠点をインドネシアに移行させつつある。ナイキに至っては1990年代から脱中国を徐々に進めており、現在の生産拠点別生産量は、中国34%、ベトナム37%、インドネシア21%となっている。

製造各社とも、生産コストの上昇している中国への依存を避ける動きが活発になっており、インドネシアは中国に次ぐ靴生産国になる可能性がある。前出のコレクティブ・ブランズ社は現在、全体の80%を中国で生産しているが、2年後には70%、将来的には60%程度にまで減少させる見込みだ。同時に、2015年までにインドネシアでの生産量を年間1200万足にする目標。

インドネシアの製造業は1997〜1998年のアジア通貨危機の影響により壊滅的なダメージを受けていたが、現在は完全に回復し、靴の生産は通貨危機以前の水準に戻っている。同国の経済成長率は6%と高い水準にあり、2010年にはおよそ3億足の靴が生産される見込みだという。(翻訳・編集/岡田)

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