2010年12月2日、中国人観光客の海外での大胆な買物ぶりが各国メディアの注目を集めている。彼らが国外で商品を購入するのは、ただ単に彼らが「西洋ブランド好き」という理由からではない。人民日報電子版が伝えた。

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中国人観光客と外国人観光客による米アップル社製のタブレット型パソコン・iPadの持ち込み入国に対し、1台につき1000元（約1万2500円）の関税をかけた中国。中国人が国外でiPadを買い求める理由はただ1つ。それは価格が安いからだ。iPadだけでなく海外ブランドの製品はたとえそれがメイド・イン・チャイナであったとしても、国外で購入するほうが断然安い。中国では関税だけでなく、国内の流通過程で高い付加価値税や消費税、営業税が価格に上乗せされる。さらに市場競争が不十分なため、商品の販売価格は高値のままで動かない。

中国人観光客が海外で商品を購入するもう1つの理由は、その確かな品質である。中国国内で生産される製品のなかには、利益を追求するあまり安全性を無視したものも多数存在する。このため「子供に飲ませるのは日本製粉ミルク」と決めている親たちが香港で大量にまとめ買いする光景も。こうしたことから中国商務部の中で「国内消費を増やすために関係税率の再検討と中国ブランドの確立が必要」とする声が上がっている。（翻訳・編集/本郷）