程駐日中国大使「様々なレベルの交流が外交を良い方向に導く」―川勝静岡県知事との対談で

Record China    2010年11月22日(月) 5時39分

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2010年11月19日、程永華駐日中国大使と川勝平太静岡県知事が東京都内で対談した。程大使は、同県の「ふじのくに3776友好訪中団」が「地域外交、交流の素晴らしいモデルになった」と述べ、「様々な互譲互恵の交流が外交をいい方向に導く」と強調した。

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2010年11月19日、程永華駐日中国大使と川勝平太静岡県知事が東京都内のホテルで対談した。程大使は、川勝知事が同県独自の訪中事業として今年実施している「ふじのくに3776友好訪中団」について「地域外交、交流の素晴らしいモデルになった」と言明。その上で、「様々なレベルの交流が外交を良い方向に導く」と強調した。

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程大使は、日中関係の緊張がピークに達していた今年10月、川勝知事が静岡県と友好提携関係にある浙江省などを訪問した際、「私のほうから浙江省長に連絡して、こういう時だからこそ交流していただければならないと働きかけた」ことを明らかにした。その上で、「国民外交力という言葉がある。地域、経済、文化、教育など様々な互譲互恵の交流が外交を良い方向に導く」と強調した。

さらに程大使は「中国と日本は近い隣国であり、一層交流を深め相互の発展につながるよう努力したい」と述べるとともに、「富士山がある静岡は中国人観光客にとって人気の地域。私も伊豆の温泉を満喫した」と指摘。来年2月23日の「富士山の日」のイベント(同県主催)に自らも参加する考えを示した。

これに対し川勝知事は「浙江省訪問では多くの人と出会い、様々なことを共有した。北京と東京に軋轢が生じても浙江省と静岡県は影響されない。今後、地方の県省間の連携がますます重要になってくる。相互の信頼をしっかり繋いでいきたい」と語った。さらに「お互い怖いとかのイメージを持たずに多くの友人を作ることが大事。静岡空港が開港し行き来しやすくなったので浙江省との友好を基にして多くの地域の方々と交流を深めたい。互いの生活を知ることによって争いをなくしていくことが重要だ」と続けた。

「ふじのくに3776友好訪中団」は富士山の標高と同じ3776人を浙江省に送り出す計画だったが、既に6000人を突破。双方は2年後に友好提携30周年を迎えるため、記念事業や分野別の交流協定の締結などにより友好関係をさらに深める方針。静岡県は富士山、伊豆、浜名湖、駿河湾など同県の魅力をPRし誘客を図りたいとしている。(取材・編集/HY)

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