チベット族の高校生ら数千人がデモ、「漢語教育」の強制に抗議―青海省

Record China    2010年10月21日(木) 18時8分

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19日、中国・青海省で、チベット族の高校生ら数千人が当局の政策に抗議し、デモ行進を行った。漢語(標準語)による授業の強制に反発したものだ。写真は同省海北チベット族自治州剛察県にあるチベット族の子供のための寄宿制小学校。

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2010年10月19日、中国・青海省で、チベット族の高校生ら数千人が当局の「民族の言語や文化を奪う」政策に抗議し、デモ行進を行った。英BBC放送中国語版ウェブサイトが20日付で人権団体「フリー・チベット・キャンペーン」の情報として伝えた。

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記事によると、デモに参加したチベット族の高校生は「当局が推進する教育改革とは、漢語(標準語)の教科書しか使わない、授業も漢語でしか行わない、というものだ」と怒りを露わにした。チベット語と英語を除くすべての教科を漢語で行うという当局の方針に学生らが不満を爆発させた形だ。

デモはチベット族が多く居住する青海省黄南チベット族自治州同仁県で起きた。同州は2008年のチベット騒乱の際も大規模なデモが起き、当局から厳しく弾圧されている。

一方、ロイター通信が現地住民の話として伝えたところによると、警察当局による介入は行われず、県政府の幹部がデモ隊と対話を行った後、午後には解散し、参加者は全員自宅に戻った。デモの参加者は1000〜7000人に上ったと伝えられた。

フリー・チベット・キャンペーンは現地6校の計5000〜9000人の高校生らがデモ行進に参加、当局が学校教育でチベット語の使用を制限することに対し抗議を行ったと伝えた。同県の高校教師は「文化大革命を思い出させるやり方だ。こんな改革はわれわれの母語を衰退させるだけでなく、中国の憲法にも違反している」と話したという。(翻訳・編集/NN)

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