大国としての立場に戸惑う中国、温和な新外交を打ち出せるかが焦点―英メディア

Record China    2010年10月3日(日) 6時0分

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9月27日、ロイターは記事「地域紛争はアジア地域における中国の野心を試している」を掲載。中国の台頭、この事実を隣国ばかりか、中国自身が受け入れられていないと指摘した。写真は09年7月、南シナ海でインドネシアに拿捕された中国漁船船員の帰国。

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2010年9月27日、ロイターは「地域紛争はアジア地域における中国の野心を試している」と題した記事を掲載した。10月1日、環球網が伝えた。以下はその抄訳。

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米国の衰退に伴い、アジア地域は中国が強大化し自信をつけ、さらには覇権国になろうかとする未来に対応する努力を続けている。アジアにとって変化への対応は長く厳しい道となるだろう。日本巡視船と中国漁船の衝突が発端となった日中対立は、中国政府の過剰な自信に地域内の他国が従うのかを計る絶好の試金石となった。

中国の強硬な外交的姿勢に周辺国では緊張と不安が広がっている。はたして中国政府はどのような意図を持っているのか。ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院中国プロジェクトのデビッド・ランプトン教授は「中国が意図を明らかにしないのは、国内で議論があるため。つまり中国はどれだけ強大になったのか、新たに得た実力をどのように使うべきなのか、国際活動への積極的な参加にはどのようなリスクが伴うのかなどが分かっていないのだ」と指摘する。

また、一部の隣国は米国と接近して中国とのバランスを図るケースが増えるだろう。ワシントン戦略国際問題研究所(CSIS)のボニー・グレイザー氏は、米国と協調したアジア諸国との対立を経て、中国は最後には譲歩すると予想している。グレイザー氏によると、中国は一連のミスを重ねた後、最終的には今ほどの自信を持たなくなるとオバマ政権も考えているという。

中国の台頭に対して隣国が見せる反応に、中国政府も緊張している。アジア諸国から見れば、中国は勢い盛んな隣人だが、中国政府の一部は嫉妬に狂う地域のライバルが米国と手を組んで包囲していると考えている。

日増しに高まる実力を無害なものとして地域経済結合をリードする。中国はまだこうした外交政策的枠組を作り上げられずにいる。この枠組が完成するまで、中国と隣国の間には多くの問題が起き続けることだろう。(翻訳・編集/KT)

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