<尖閣問題>罠にはまった日本、衝突事故で中国は「一石五鳥」―日本華字紙

Record China    2010年9月25日(土) 17時39分

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23日、日本新華僑報は、尖閣事件の対応で中国は初めて大国としての姿を見せたと伝えた。写真は22日、北京のコレクターが公開した第二次大戦後に日本で発行された日本地図。尖閣諸島が日本の領土に含まれておらず、領有権争いの重要な証拠になると主張した。

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2010年9月23日、日本華字紙・日本新華僑報は、尖閣事件の対応で中国は初めて大国としての姿を見せたと伝えた。以下はその抄訳。

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尖閣諸島付近での中国漁船衝突事故について、熱い議論が繰り広げられている。対外問題を前に中国ネットユーザーの意見も一致し、一戦も辞さずとの姿勢を示している。しかし、問題を子細に見ていけば、漁船衝突事故は中国海軍の遠洋展開に向けてのシグナルであった。日本人は完全に中国の術策にはまり、振りまわされただけだ。

その理由を挙げよう。(1)尖閣諸島付近での衝突事故や拘束は今回が初めてではない。従来、中国は日中関係の大局を守る立場から大事件にはしないでいた。今回は5度にわたり日本大使を召喚するなど、中国外交史上空前の強硬な対応を見せた。

(2)大一統(領土の統一)の伝統に基づく、中国の領土保持を重視する考えは他国には理解しがたいものかもしれない。近年の国力増強に伴い、中国は核心的利益をさらに重視するようになった。その範囲はすでに台湾、チベットを超えている。

(3)北朝鮮の核、東シナ海及び南シナ海、中印国境の領有権など中国外交はいくつかの問題を抱えている。国民の不満をどうにかして解き放つ必要があった。日本を相手とする東シナ海問題が中国にとって最も有利なものだった。台湾問題の解決にも有利に働く。漁船衝突事故以後、中国と台湾は合同の軍事演習を実施。軍事分野の信頼性確立に重要な一歩を踏み出した。

(4)中国政府は衝突事故を期に各国の態度を量った。米国は日本に肩入れすることなく、他の主要国及び東南アジア諸国も中国を批判することはなかった。逆に国家主権を守る中国の態度を称賛し、日本の振る舞いに対して疑念を抱いたほどだ。各国は明らかに中国を刺激することを避けている。もし軍を動員して尖閣問題を解決したとしても、各国の態度は変わらない。そのことがはっきりとした。

(5)衝突事故は北朝鮮情勢の緊張緩和をもたらした。哨戒艦沈没事故以後、米韓は頻繁に合同軍事演習を繰り返している。中国は米韓を刺激することを避けてきたが、それは決して譲歩を意味したわけではない。衝突事故を通じて米国の注意をひきつけることで、朝鮮半島の安定と北朝鮮労働党代表者会の開催を有利にする効果があった。

以上の通り、今回の衝突事故は一石二鳥どころか、一石五鳥という大きな成果をもたらし、中国の国家利益保持に貢献した。(翻訳・編集/KT)

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