「経済か、環境か」、岐路に立たされるパンダ棲息地―英紙

Record China    2010年9月23日(木) 14時51分

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18日、英フィナンシャル・タイムズ紙が「中国最後のパンダ棲息地の運命」と題した記事を掲載した。失われつつあるパンダ棲息地が岐路に立たされている。四川省宝興県蜂桶寨パンダ自然保護区のパンダ。

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2010年9月18日、英フィナンシャル・タイムズ紙が「中国最後のパンダ棲息地の運命」と題した記事を掲載した。中国西部の山間に位置するパンダの棲息地で、キッチン台などに使われる大理石の大規模な採掘が行われている。21日付で環球時報が伝えた。

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四川省宝興県には険しい地形の広大な竹林が広がっており、野生ジャイアントパンダの棲息地として「最後の楽園」となっていたが、それも急速な経済成長により失われつつある。そうした中、現地ではこれまで以上に豊富な自然資源からより多くの経済的利益を得ようとする動きと、発展を犠牲にしてでも自然環境を守ろうとする相容れない動きが進んでいる。

中国では1998年から全国規模での自然環境保護が進められており、森林伐採に歯止めがかかったことから現地に棲息するパンダの数も徐々に快復しつつある。同県は100ヘクタール内に世界の30%にあたる頭数のパンダが暮らしており、世界遺産登録の可能性も出てきているが、その一方で2000年より実施されている西部大開発プロジェクトの影響も受けている。一昨年に発生した四川大地震からの復興も急がれるところだ。そんな局面の中、経済的利益を優先するのか、自然環境を優先するのか、今後の動向が注目される。(翻訳・編集/岡田)

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