経済発展モデルの転換を図る中国、「安い労働力」からの脱却へ―米紙

Record China    2010年9月18日(土) 6時57分

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15日、米紙は「中国は安価な製造業から重点を移そうとしている」と題した記事で、中国は経済発展モデルを変え、「安い労働力」から抜け出そうと模索していると論じた。写真は江蘇省淮安市内の玩具工場。

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2010年9月15日、米紙ニューヨーク・タイムズは「中国は安価な製造業から重点を移そうとしている」と題した記事を掲載した。16日付で環球網が伝えた。

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中国の経済成長を支えてきた安価な製造業が淘汰されるのではないかとの懸念から、中国工業の中心に位置する企業が最近、業務の刷新に力を入れている。すでに複数の合弁企業が安価な生産ラインの比率を減らし、デザインから手掛けたオリジナルブランドの開発を始めた。この試みが成功するか否かを判断するのは時期尚早だが、経済学者らは一様に「とても必要なこと」だと評価している。

長年、中国の珠江デルタには安価な労働力を求めて世界の一流ブランドが工場を構え、この一帯を中国最大の輸出地域にのし上げた。香港からも遠くない広東省東莞市は玩具、紡績品、家具、スポーツシューズなどの製造拠点として発展を遂げた。しかし、数か月前からの人件費の高騰により、中国製造業のコストは大幅に増加。人民元レートの上昇も重なり、もともと減少傾向にあった輸出利益はさらに減ることが予想されている。

ほんの数年前までは、北京に流れ込んできた出稼ぎ労働者が仕事を求めて長い列を作っていた。だが、もはやそのような光景を目にすることはない。工場主たちは反対に人手不足に頭を抱えている。中国は今、「安い労働力」からの脱却を図るための模索を始めたところのようだ。(翻訳・編集/NN)

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