世界の高級ブランド品市場、ネット販売にも注力―中国紙

Record China    2010年8月17日(火) 15時0分

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15日、高級ブランド品市場も景気が回復したが、市場も販売の形態も徐々に変化しつつある。各ブランドともネットを通じた販売に力を入れるようになりつつある。写真は中国のルイ・ヴィトン店舗。

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2010年8月15日、中国証券報によると、08〜09年は世界の高級ブランド市場にとって厳しい状況が続いたが、景気の回復とともに人々の財布のひもがゆるみ始めている。

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2010年上半期に入ると高級ブランド品の販売高は著しく増加したが、以前とは様相が異なっている。これまで市場の中心となっていたのは欧米だったが、不景気からの脱却が早かった新興経済国がこれに代わりつつあり、そうした国々に実店舗をオープンさせるとともに、各ブランドともネットを通じた販売に力を入れるようになるなど、販売の形態にも変化が現れているという。

米コンサル大手ベイン・アンド・カンパニーの予測によると、今年の高級ブランド品市場は全世界で4%成長、販売額は1580億ユーロ。しかし、今後はブランドネームに寄りかからず、顧客の消費習慣をつかみ、適切な経営戦略を敷き、商品価値に見合った価格設定をしなければ生き残りは難しいと指摘した。

それでも、ロンドン・ビジネス・スクールや米投資銀メリルリンチなどが「アジアでの熱狂的ブランド品消費が世界を牽引」とするように、従来よりブランド品消費の高い日本や韓国に加え、中国やインドなど新興国での消費額成長は著しい。シービー・リチャードエリス(CBRE)によると、その購買目的は主に「経済力の誇示」であるという。同社のレポートが発表したモエ・ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH)の2009年における総売上高を見ると、そのシェアは日本を除いたアジア諸国が28%と最大。とりわけ中国における成長が著しいという。その他市場のシェアは、EUが21%、米国が18%、日本が18%、フランスが18%だった。

また、ミュウミュウやラルフ・ローレン、ティファニーなど、世界の名だたるブランドがオンラインショップ開設に動いている傾向も顕著。これは購買層の若年化を受け、彼らの購買スタイルに合わせたもの。また、日本の会員制オンライン・ショップ「グラムール・セールス」の中国地区担当者によると、ネット上での販売は中間問屋を通さず、実店舗のように家賃も不要のため、およそ3割引きで商品が購入できるのも魅力だとした。(翻訳・編集/岡田)

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