<中国気になる話>カンフーサッカーの根絶はムリ?=またも審判暴行事件が発生

Record China    2010年7月26日(月) 22時58分

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2010年7月25日、サッカー中国スーパーリーグ第14節が開催されたが、ジャッジがアンフェアだと怒ったサポーターがピッチに侵入し審判に暴行する事件が起きた。写真は21日、試合をボイコットした南京チームの主力選手。取材陣に未払い給与の証明書を見せた。

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2010年7月、レコードチャイナのライターによる個人ブログ「Kinbricks now」は、サッカー中国スーパーリーグで起きた、サポーターによる審判暴行事件を取り上げた。

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2010年7月25日、サッカー中国スーパーリーグ第14節・青島中能対上海申花戦が開催されたが、ジャッジがアンフェアだと怒ったサポーターがピッチに侵入し審判に暴行する事件が起きた。

リーグ戦トップを走る上海を迎え撃ったのは、全16チーム中15位と降格圏にある青島。相手が強豪とはいえ、ホームでの試合だけに負けることは許されない。ところが前半だけで2失点し敗色濃厚となった。

悪いことは続くもの。後半22分にはロディックがシミュレーションで2枚目のイエローカードで退場。その1分後にはユーコッチがレッドカードをもらい、2分間で外国人選手2人が退場してしまった。

これに切れたのが青島の選手とコーチたち。郭侃峰(グゥオ・カンフォン)監督による「審判に逆らうな、レッドカードになるぞ」との制止も聞かず、大勢で審判を取り囲んだ。以前、こうした光景は中国スーパーリーグでは珍しいものではなかったが、暴力排除を掲げた今年のリーグ戦では初の事態だ。

この騒ぎに青島サポーターも即座に反応。3人がスタンドからピッチに飛び降りた。うち2人はすぐに取り押さえられたが、残る1人のサポーターは俊足を発揮、警備員を振り切って審判に跳び蹴りを決めた。

ピッチの中では暴力三昧のカンフーサッカー、ピッチの外では八百長と混乱が続いていた中国サッカーだが、昨年からの八百長関係者逮捕、サッカー協会トップの交代、規律回復キャンペーンにより、イメージが変わりつつあった。その最中での暴力事件は中国サッカーに大きな打撃をもたらすものとなった。

21日にはサッカー甲リーグ(2部相当)の南京チームの主力選手が給与未払いを理由に試合をボイコット、チームは0対10で敗れる事件も起きている。変わり始めた中国サッカーが改革を徹底できるのか、まずは最初の試練を迎えたようだ。(筆者:chinanews)

■中国在住経験を持つ翻訳者Chinanews氏は、ニュースサイト「Kinbricks now」「21世紀中国ニュース」を運営。ネットの流行から社会事情、事件、スポーツ、芸能など中国関連のトピックを幅広く紹介している。

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