農村で出稼ぎ夫を待つ「留守女性」4700万人、最大の悩みは「満たされないこと」―中国

Record China    2010年7月16日(金) 9時42分

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14日、夫が出稼ぎなどで長期間不在のため、シングル生活を強いられている中国の農村の「留守女性」の実態を香港紙がレポートした。その数は4700万人にも上るという。写真は河南省の「留守女性」たち。

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2010年7月14日、香港紙・文匯報は、夫が出稼ぎなどで長期間不在のため、シングル生活を強いられている中国の農村の「留守女性」の実態をレポートした。その数は4700万人にも上るという。中国新聞社が伝えた。

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中国農業大学の報告によると、「留守女性」は全国に4700万人。これは韓国の総人口にほぼ匹敵する。彼女たちは夫が出稼ぎなどで長期間不在のため、家事、育児、農作業、年老いた両親の世話などを一手に引き受けている。これだけでも十分大変だが、こうした表面的な問題のほかに見過ごされがちなのが、女性としての性的欲求が長期間満たされない状態にあることだ。北京大学社会学部の夏(シア)教授は「全国の出稼ぎ農民に有給休暇を与えるべきだ」と訴える。

夏教授は、「留守女性」が抱える最大の難題は、強い孤独感の中で生きていかなければならないことだと指摘。それにより、「留守女性」は常にイライラした状態となり、子供に悪影響を及ぼしたり、姑との仲が険悪になったりする。それでも、夫の代わりに大黒柱として家庭を切り盛りしていかなければならず、その精神的負担は計り知れない。

家庭は社会の基本。「留守女性」の負担を少しでも軽くし、夫と一緒の時間を少しでも増やすことが社会の安定につながる、と夏教授は強く訴えている。(翻訳・編集/NN)

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