中国・広州市に集まるアフリカ移民、10万人以上とも―独メディア

Record China    2010年6月13日(日) 9時1分

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9日、独メディアは「中国の広東省広州市にアフリカ移民が労働力として集まっている」と報じた。現在、広州市に住むアフリカ系移民は10万人を超えるとも推算されている。写真は上海万博の「アフリカ・デー」に参加したアフリカ人ミュージシャン。

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2010年6月9日、環球時報によると、ドイツのラジオ放送ドイチェ・ヴェレが、「中国の広東省広州市にアフリカ移民が労働力として集まっている」と報じた。中国人は資源を求めてアフリカへ渡り、アフリカ人は一攫千金を求めて中国へ渡るという構図が生まれつつある。

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独週刊誌「デア・シュピーゲル」が、広東省広州市のアフリカ系移民を取材したところ、「ヨーロッパよりも中国へ働きに出るのが当面は安全性が高い」との声が挙がった。ある男性は中国系業者に300ユーロを支払ってビザを取得。2009年8月から広州市での生活を始めたと話す。

現在、広州市に住むアフリカ系移民は10万人を超えるとも推算されており、観光ビザや学生ビザ、訪問ビザ(短期の商用ビザ)などで中国を訪れ、そのまま中国に居着くケースが多いという。本国からの発注に応じた衣類など中国製品の生産・輸出をはじめ、一攫千金を狙ってビジネスに励むアフリカ系移民も多い。その多くはオフィスも持たず、携帯電話だけで精力的に活動しているという。中には対アフリカ向け製品を専門に生産する工場も存在する。

広州市で中国人とアフリカ人は互いに依存し合う関係にあるが、「共存しようという意思はどちらにもない」と記事は指摘した。中国人にとって、アフリカ人は外国人とはいえ、裕福な欧米人のように大規模な取引を期待できる相手ではないく、「中国の経済成長に資源を提供すべき地域から来た存在」と見なす中国人が多いという。(翻訳・編集/岡田)

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