水不足、耕地減少、人口増……迫り来る食糧危機、救世主はじゃがいも!―米紙

Record China    2010年6月2日(水) 19時19分

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5月31日、米紙ワシントン・ポストは記事「平凡なジャガイモに食料安全保障の期待をかける中国」を掲載した。必要な水の量が少なく多くのカロリーを生み出すジャガイモが注目されている。写真はジャガイモの新品種を開発した海南省の研究所。

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2010年5月31日、米紙ワシントン・ポストは記事「平凡なジャガイモに食料安全保障の期待をかける中国」を掲載した。環球網が伝えた。

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中国政府は現在、ジャガイモの研究に着手している。貧困問題の解決と飢饉への備えとして期待しているのだという。中国の水不足は深刻で、また都市の拡大に伴い耕地面積の減少も続いている。中国は30年まで人口を約15億人に抑制できるとの見通しを立てているが、それでも必要な穀物は年1億トンに達する。

こうした条件が中国の食習慣を変えるかもしれない。ジャガイモは、生産に必要な水の量は稲や小麦と比べて少なく、カロリーは高い。また中国南部の稲作地域では稲を育てていない時期に成長が早いジャガイモを育てることも可能だ。

もちろん今すぐにジャガイモが中国の主食となることはないだろう。しかし人々はすでにじゃがいもの持つ潜在的な価値に気づき始めている。今年2月、中国政府と国際ジャガイモセンターは、北京に研究機関を設立することで合意したが、それも先を見据えてのこと。研究機関では中国各地に適したジャガイモを研究、開発することが任務だという。また国務院は今月、ジャガイモの生産面積を拡大した農民に補助金を与えると発表した。

一方で、ジャガイモ食を根付かせるためには生産だけではなく、消費市場の開発も必要となる。ある専門家は「中国人はジャガイモとその栄養価についてまだよく理解していない。もし毎日ジャガイモ料理を食べるようになれば、巨大な新市場が立ち上がることになるだろう」とコメントした。(翻訳・編集/KT)

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