中国が南アフリカに2億ドル規模の投資、資源大国におけるパートナー関係の強化狙い―英紙

Record China    2010年5月17日(月) 14時41分

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13日、中国が南アフリカ共和国に対して2億ドル規模の投資を行うことを発表したが、その狙いは資源大陸・アフリカにおける経済とビジネスのパートナーとしての相互の地位を強固にすることだと英誌が報じた。写真は北京市で開かれた南アフリカ展。

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2010年5月13日、英フィナンシャル・タイムズは、中国が同日、南アフリカ共和国に対して過去2年間で最大規模の投資を行うことを発表したが、その狙いは資源大陸・アフリカにおける経済とビジネスのパートナーとしての相互の地位を強固にすることだと報じた。FT中文網が伝えた。

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記事によると、中国・アフリカ開発基金(China-Africa Development Fund)と冀東発展集団(Jidong Development Group)が共同で2億ドル以上出資し、南アフリカにセメント工場を建設することが決まっている。昨年8月、南アフリカのジェイコブ・ズマ大統領が北京を訪問した際に、その布石は敷かれていたと同記事は指摘。ズマ大統領は中国の経済界や政府との関係強化を外交上の最大任務としていたという。

同セメント工場は、南アフリカ国内で不足しているとされるセメントなど建設材料を供給するが、不足の大きな原因はFIFAサッカーW杯・南アフリカ大会に使用する競技場建設だという。加えて道路や鉄道の輸送力に限界があるため、輸入セメント・コンクリートを使用する場合のコスト高騰が問題とされていた。この時宜を得た中国の投資は、南アフリカにとって魅力的に映ったわけだ。

中国は昨年、鉄鉱石輸入量の急増などにより、初めて南アフリカの最大貿易国となっている。アフリカの豊富な資源とその市場としての成長をにらみながら、中国は長くアフリカに対して友好的な態度を示してきた。(翻訳・編集/津野尾)

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