<幼稚園襲撃>市民1万人が病院を包囲=政府の情報封鎖に怒り―江蘇省泰州市

Record China    2010年5月2日(日) 13時38分

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4月30日夜、江蘇省泰州市泰興市の病院を1万人以上の市民が取り囲み、正面玄関を破壊、侵入する騒ぎが起きた。29日、刃物を持った男が幼稚園を襲う事件が起きたが、政府が情報封鎖したため、市民の不満を呼んだ。写真は幼稚園正門に詰めかけた人々。

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2010年4月30日夜、江蘇省泰州市泰興市の病院を1万人以上の市民が取り囲み、正面玄関を破壊、内部に侵入する騒ぎが起きた。香港紙・明報が伝えた。

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4月29日、泰興市の幼稚園に刃物を持った男が侵入した。園児28人、職員2人、警備員1人の計31人が負傷。職員と警備員、園児2人の計5人は重傷と伝えられる。容疑者は同市在住の無職の男、徐玉元(シュー・ユーユエン、47歳)。

現地では事件について報道規制がしかれた。翌日の新聞は事件について一切触れていないという。それどころか入院した負傷者には両親ですら面会できない徹底ぶり。面会を禁じられたまま、手術の同意書にサインするよう求められたという。情報封鎖がしかれる中、現地にはさまざまな噂が飛び交った。

病院近くの電信柱には「当局が情報を封鎖している。園児保護者によるネット掲示板の書き込みは削除された。実際には5人が死亡し、重傷者も危篤状態にある」とのチラシが貼られた。

情報封鎖への不満から病院の周囲には1万人もの市民が集まり、正面玄関のガラスを壊しロビーへと侵入した。病院は外部のスクリーンに「負傷した園児は29人、成人は3人。現在、死亡者はいません」と表示し、「デマを信じないように」と呼びかけたが、効果は上がらなかったようだ。

30日午後11時、泰興市の孫雲(スン・ユン)常務副市長が病院に到着、解散するよう呼びかけた。集まった市民は事件の真相と負傷者の状況について公開するよう要求。一部市民は翌日、市政府に出向くと発言した。その後、市民らは平和的に解散した。(翻訳・編集/KT)

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