「文革時代のやり方」公開裁判を香港メディアが批判―広東省深セン市

Record China    2006年12月1日(金) 15時39分

拡大

売春や買春などの罪で逮捕された犯罪容疑者100人に対し、屋外で公開裁判が行われた。香港のマスメディアからはこの前時代的なやり方に対し、批判の声が上がっている。

(1 / 3 枚)

2006年11月29日の午後、広東(かんとん)省深セン市福田区の公安局が、大規模な公開裁判を実施した。これは最近の3週間のうちに逮捕された売春、買春などの犯罪容疑者100人に判決を言い渡すもので、うち男性が60人、女性は40人。裁判を見に訪れた数千人の市民の前で、裁判官は1人1人の名前や出身地などを読み上げ、それぞれに対して15日間の拘留という判決を言い渡した。容疑者のうちには香港出身者が11人含まれていた。

その他の写真

今回の公開裁判に対して香港のマスメディアは、今週末に全国人民代表大会常務委員会の呉邦国(ウーパングオ)委員長が南方を視察するため、その前にこのようなイベントを行ったのは治安を安定させ、成果を中央政府に見せることが深セン市公安局の狙いであるとする。しかしこのような方法は文革時代のやり方と一緒で、極めて非科学的だと厳しく批判している。

中国内部のマスメディアもこのニュースを流したが、呉委員長の南方視察のことには触れず、短く伝えるにとどまった。写真を見たところ、すべての犯罪容疑者はマスクをつけて口元が隠れているため、少なくとも深セン市公安局の容疑者に対する配慮は見える。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携