「4年生になっても顔覚えてもらえない」ビジネスライクになりすぎの大学教授―中国

Record China    2010年4月26日(月) 20時9分

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21日、中国の大学では教授と学生間の交流が疎遠で、授業の質や学生の愛校心に影響しているだけでなく、学生の多くが「教授は自分のことを知らない」と感じているという。写真は河南大学の王立群教授。

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2010年4月21日、荊楚網によると、大学教授がビジネスライクになりすぎて学生との交流が疎遠になり、授業の質や学生の愛校心に影響しているだけでなく、卒業間近の学生の多くが「専攻課程の教授は自分のことを知らない」と感じているという。これを解消するため、一部の大学では教授によるクラス担任制度などを導入し始めた。

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湖北省の武漢大学、華中師範大学など6大学の学生20人に対する調査では、多くの学生が「専攻課程の教授とはほとんど交流がない」と回答。ある学生は「大部分の教授は講義の時に教室で見るだけ。質問などがあったら一般にメールでやり取りし、教授と直接面と向かって話すことはほとんどない」と語る。また、「教授の学生に対する態度はビジネスライクになっている。授業が終わるとすぐ帰ってしまう教授もいて、学生に対して全く関心を持っていない」「教授陣の印象と言えばいつも忙しそうな後ろ姿」「4年の在学期間で印象に残る教授は1人もいなかった」と指摘する学生らもいる。

一方、ある教授は「学生数が多いだけでなく、講義以外にも課題がたくさんある。小中学校のように1人1人の面倒をみることは到底不可能」と実情を語る。

こうした状況に対し、華中科技大学教科院の博士課程担当・別敦栄(ビエ・ドゥンロン)教授は「教授と学生の交流の減少は授業の質だけでなく、学生の愛校心にも影響する」と憂慮を示す。学生の意見を把握していない教授陣が的確な授業を行えるはずはなく、また、学生の愛校心というものは先生との交流によって育つもの。このため一部の大学では、教授の昇格・昇給条件として、数年に1度の頻度で「クラス主任」を担当することを義務づけた。これは学生の出席率や就職率などの管理を行うほか、ホームルームや宿舎の管理、学生の悩み相談や就職指導に応じることなどが主な責務。待遇面での優遇制度なども導入し、学生との交流促進を図っている。(翻訳・編集/HA)

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