<レコチャ広場>「昨年より経営が苦しくなった」と感じる経営者、中国と日本が最多―中国

Record China    2010年4月11日(日) 10時2分

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3日、日本在住のITエンジニアが「昨年より経営が苦しくなったと答えた経営者は中国と日本が最多」と題した記事を中国のブログサイトに発表した。写真は昨年5月に雲南省昆明市で開催された「全国企業家活動デー」に出席したレノボ・グループの柳伝志主席。

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2010年4月3日、中国のITエンジニアでジャーナリストの薩蘇(サー・スー)氏は「昨年より経営が苦しくなったと答えた経営者は中国と日本が最多」と題した記事を中国のブログサイト・新浪博客に発表した。以下はその内容。

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国際会計事務所Grant Thorntonが世界の主要36か国の中堅企業を対象に行った調査によると、「1年前と比べて経営が苦しくなった」と答えた中国企業は76%で最も多かった。一方の日本企業は64%で主要8か国(G8)の中で最多。全体の平均は59%だった。この結果から、世界中の多くの経営者が苦しい1年を過ごしたことがうかがえる。

だが、中国と日本の企業では直面する問題が異なるようだ。中国の経営者は「経済規模の急成長に追いつけていない」を挙げているが、日本の経営者は「経済が低迷しているのに現行制度のもとではリストラもままならない」と答えている。このほか、財政危機に瀕しているギリシャも「経営が苦しくなった」と答えた経営者は68%に上った。新興4か国では、ロシアが同59%、インドは同56%、ブラジルは同41%だった。

興味深いのは決して楽観できない経済状況にあるはずの米国が、わずか50%だったこと。昨年はゼネラルモーターズ(GM)の破産など辛酸をなめ尽くしたため、今年はそれよりはマシだということなのだろう。また、最も楽観的なのは北欧で、スウェーデンはわずか23%だった。

調査は世界の中堅企業7400社を対象に昨年の秋から開始。今年4月2日にその結果を発表した。(翻訳・編集/NN)

●薩蘇(サー・スー)

日本の華字紙・日本新華僑報副編集長。北京出身。北京師範大学卒。ゼネラルモーターズ、AT&T、ノキア勤務などを経た後、米系IT企業のプロジェクトマネージャーを務めた。05年より中国大手ポータル・新浪(SINA)で、ブログ「薩蘇的BLOG」を展開。日中の違いなどについてつづったこのブログは、09年10月時点で7600万アクセスを記録。08年度には「新浪10大草の根ブログ」に選出されている。著書(中国で出版)も多数。

※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。

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