都市部への流入激化、農村人口が30年後に4億人に減少―中国

Record China    2010年2月25日(木) 19時46分

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24日、農村から都市部への人口移動が活発化しており、中国の農村人口は30年後に4億人にまで減少すると予測されている。写真は河南省の農村。

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2010年2月24日、新京報によると、中国国務院発展研究センター農村経済研究部の韓俊(ハン・ジュン)部長は23日、農村から都市部への人口移動が活発化しており、中国の農村人口は現在の9億人から30年後には4億人にまで減少するとの見方を示した。

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韓部長によると、中国には「農村人口」を表す3つの統計方法がある。1つ目は農村を離れて都市部に半年以上滞在している人を農村人口に含めない「純農村人口」という捉え方で、現在7億2000万人存在している。都市部への流入により農村人口にカウントされていない人口は1億7000〜1億8000万人に上ると推測されている。

2つ目は行政区域の「県」以下の地域に戸籍を持つ人口を集計する方法で、現段階で9億人。3つ目は農村を離れたものの依然として農村に戸籍を残している人口を含めてカウントする方法で、8億5000万人以上に達している。

韓部長は「純農村人口の数値からみると、ますます多くの農村人口が “新市民”になろうと都市部へ流入していることが分かる」とし、「都市部からみれば、農村人口の流入は都市人口の爆発的な増加を意味している」と話す。

中国では過去30年間で都市部の人口が4億人増加し、現在は6億人に達している。最新のデータでは、そのうち約27%が依然として農村に戸籍を置いたままの農村人口になっており、都市部住民の4人に1人が農村人口に数えられていることを表している。

こうしたデータから韓部長は、「今後かなりの期間にわたって農村から都市部への人口流入が続くことは避けられず、30年後には農村人口はわずか4億人になっているだろう」と予測している。(翻訳・編集/HA)

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