サウジアラビア産原油の輸入量で中国が米国抜く=高まる原油の海外依存―中国紙

Record China    2010年2月24日(水) 12時48分

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23日、第一財経日報は、昨年12月のサウジアラビア原油輸出量で、中国が米国を抜いたと報じた。2009年、中国の原油海外依存度は50%を突破、エネルギー安全保障の観点から問題視する声もある。写真はサウジアラビアの中国企業の油田。

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2010年2月23日、第一財経日報は、昨年12月のサウジアラビア原油輸出量で、中国が米国を抜いたと報じた。

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2009年12月、中国がサウジアラビアから輸入した原油は1日100万バレルの大台を突破した。2009年全体では4186万トン(前年比15%増)と輸入量全体の20%前後を占めるにいたった。一方、米国のサウジアラビア産原油の輸入量は09年1〜11月の平均で1日100万バレルを切り、1988年以来最低水準となった。景気低迷を受け、米国の原油輸入量は過去2年間で9%の減少となった。輸入量減少は原油市場に与える米国の影響力を弱めるものになったと中国エネルギー網の韓暁平(ハン・シャオピン)首席情報官はコメントしている。

一方で、石油の海外依存の高まりを不安視する声も中国で上がっている。2009年、中国の原油海外依存度は52%と初めて過半数に達した。1993年に中国は原油純輸入国となったが、海外依存度は当時の6%から大きく上昇した。今後もこの傾向は続く見通しだ。輸入相手国はサウジアラビア、アンゴラ、イランが上位を占める。一部の国に依存していることを含め、エネルギー安全保障に警鐘を鳴らす専門家も多い。東方油気網の鐘建(ジョン・ジエン)首席アナリストは、エネルギー利用効率の向上や新エネルギー技術の開発が急務だと指摘している。(翻訳・編集/KT)

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