<上海万博>6兆円弱の建設投資は万博史上最高、果たして回収できるのか?―中国メディア

Record China    2010年2月8日(月) 10時43分

拡大

5日、上海万博の開催までに会場や駅などの関連施設建設に投じられる資金総額は約4000億元と予想。これは万博史上最高額だという。写真は万博会場の建設現場。

(1 / 4 枚)

2010年2月5日、中国が国家の威信をかけた上海世界博覧会(上海万博)の開催まで残り85日。万博会場への直接投資286億元(約3750億円)のほかに駅、バス停、空港や道路などのインフラ投資も合わせると、その推定投資総額は3000億元(約3兆9400億円)から4000億元(約5兆2500億円)にのぼると地元紙・新民晩報が伝えた。

その他の写真

この万博史上最高といわれる巨額資金を全額回収することはできるのだろうか?兪正声(ユー・ジョンション)上海市委書記は昨年9月、「我々の目標はプラスマイナスゼロ。損も得もしないことだ」と発言。上海市の政府系シンクタンクが04年に算出した万博の純利益は9億2000万元(約121億円)だった。東海証券研究所のアナリスト董高峰(ドン・ガオフォン)氏は「万博収支は会場内の投資と収益のみで計算されるべきもの」と説明しており、万博そのものは経済的成功を収めるとの見方が有力だ。

だが浦東空港や地下鉄駅の整備拡張やバス路線の充実、環境美化に3000億元ほどの多額の費用がかかるほか、銀行からの借入金の金利が上昇すればさらに資金総額が増える可能性もある。上海市内では最新型の液晶パネルを設置したバス停が次々と撤去され、同じ場所に万博のための新バス停が建設されている。これを見た市民からは「あまりにももったいない」との声も。投資金額に見合うほどの経済効果が実感できなければ、こうした声はさらに大きくなると予想される。(翻訳・編集/本郷)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携