20世紀最大の科学的発見「澄江動物群」の化石、海外流出が相次ぐ―中国

Record China    2010年1月25日(月) 15時28分

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2010年1月22日、中国新聞網は、世界的な評価を受けている貴重な化石群「澄江動物群」の海外流出が続いていると報じた。流出を禁止する法律がないため、警察も対応に苦慮しているという。写真は南京市の古生物博物館に展示された「澄江動物群」。

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2010年1月22日、中国新聞網は、世界的な評価を受けている貴重な化石群「澄江動物群」の海外流出が続いていると報じた。

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1984年、雲南省玉渓市澄江県でカンブリア紀の化石群が発見され、「最も驚くべき20世紀の科学的発見の一つ」と言われるほどの衝撃を与えた。「澄江動物群」は保存状況がよく、品種も多い。当時の動物相を知る上でかけがえのない資料として貢献している。

その貴重な化石群が海外に流出しているという。雲南古生物研究重点実験室の候先光(ホウ・シエングワン)主任は、海外のサイトで販売されている事例があったことを明かした。背景となっているのは法の未整備だ。文化財などの保護を目的とした「文物保護法」には「科学的価値のある古脊椎動物の化石及び古人類の化石は国家の保護を受ける」との条文があるが、「澄江動物群」のような無脊椎動物の化石を保護する法律はない。現在、「古生物化石保護条例」の準備が進んでいるが、公布までは公安庁も具体的な活動に移れないと頭を悩ませている。(翻訳・編集/KT)

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