<在日中国人のブログ>忘れてはならない!中国人留学生による「恩人殺人」、事件の深い教訓

Record China    2009年12月23日(水) 16時22分

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21日、華字紙・日本新華僑報の蒋豊編集長は中国のブログサイトに「“留学生の父”殺人事件の教訓は深い」と題した記事を発表した。大分県で02年に起きた中国人留学生らによる「恩人殺人事件」に触れている。写真は北京で開催された留学フェア。

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2009年12月21日、華字紙・日本新華僑報の蒋豊(ジアン・フォン)編集長は中国のブログサイトに「“留学生の父”殺人事件の教訓は深い」と題した記事を発表した。大分県で02年に起きた中国人留学生らによる「恩人殺人事件」に触れている。以下はその内容。

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大分県山香町で02年1月、「留学生の父」と呼ばれていた吉野諭さん(当時73)が中国人留学生ら5人のグループに殺害された事件で、17日、当時未成年だった犯人の1人の無期懲役が確定した。事件は同1月18日未明、強盗目的で吉野さん宅に侵入した5人が、吉野さんを殺害、吉野さんの妻に重傷を負わせたもの。うち捕まったのは3人で、主犯格の2人は中国に逃亡し、国際手配されている。5人のうち4人は中国人留学生。逃亡中の1人は吉野さんが身元保証人を引き受け、別の1人はアルバイトに雇っていた。

この事件は在日中国人社会に大きな衝撃を与えた。多くの中国人留学生を息子のように可愛がってくれた吉野さんが、まさかその留学生たちに殺されるとは。お世話になった方にご恩を感じることは、人として最低限の道理。我々中国人は吉野さんの遺族を始めとする多くの日本人に合わせる顔がない。ごく一部の犯罪者のせいで日中の民間交流を傷つけるこのような事件を、2度と起こしてはならない。

事件は日本の社会も震撼させた。中国人留学生の世話を引き受けてきた多くの善良な日本人は、「恩を仇で返された」と感じたに違いない。事件後、吉野さんの長男は民事訴訟を起こした。その理由について、「犯人に反省の色が全く見られない。目的は賠償金ではない」と話している。大分地裁は05年9月、5人に総額7600万円の賠償金を支払うよう命じ、「恩知らず」と5人を非難した。

事件から7年、未成年だった男の刑が確定した。だが、事件によって植えつけられた中国人のマイナスイメージは、7年経っても完全に消え去ることはないだろう。我々は事件を決して忘れてはならない。事件が与えた教訓は深い。(翻訳・編集/NN)

●蒋豊(ジアン・フォン)

25年以上にわたってメディアの仕事に携わる。99年創刊で年間発行部数324万部を誇る日本の中国語紙・日本新華僑報編集長。

※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。

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