「渡り鳥の地獄」秋冬のグルメ?長年の捕食・乱獲で生態系に危機―広東省

Record China    2009年11月6日(金) 11時16分

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5日、気候が温暖な中国南部へ多くの渡り鳥が飛来してくるシーズンだが、広東省の湛江市や茂名市ではこの渡り鳥を捕まえ、食卓にのせることがごくありふれた出来事になっている。写真は広東省広州市の新源野生動物市場。

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2009年11月5日、中国新聞社によると、毎年秋から冬にかけてシベリアや中国北部から気候が温暖な中国南部へ多くの渡り鳥が飛来してくるが、広東省の湛江市や茂名市では、この渡り鳥を捕まえ、食卓にのせることがごくありふれた出来事になっているという。

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現地では以前から渡り鳥を捕まえて食べる習慣があったが、現在では農民が捕まえた渡り鳥を飲食店へ売って収入源とし、それを客が食べて飲食店が利益を得るという産業連鎖が形成されている。今年は、現地政府関係部門が前もって渡り鳥の捕食を阻止する対策を講じていたものの、十分な効果は上がっていない。

現地事情に詳しい人物によると、地元農民はかつて、秋冬季の渡り鳥猟で年収の大半を得ていたのだと話す。しかし、飛来する渡り鳥の数は近年大幅に減少しており、農民の収入も以前ほどではないという。

鳥の保護に関わっている人は「この地域一帯は渡り鳥にとって“地獄”のような場所になっている」と話し、すでに一部の希少種は姿を現さなくなっていると指摘する。現地政府関係者は「村を挙げて渡り鳥を捕まえているので、なかなか取り締まりができない」と嘆く。専門家によると、毎年広東省で越冬する渡り鳥は約200種。しかし、乱獲によって生態系そのものが破壊されることが懸念され、渡り鳥保護を目的とした法規を定める必要があるとの声も出ているという。(翻訳・編集/岡田)

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