米国への中国人移民、同化度が低いのは歴史的な原因から―米華字紙

Record China    2009年10月26日(月) 5時5分

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22日、米国への移民主要10か国のうち、中国本土からの移民の米国社会への同化度総合ランクは7位だった。米華字紙・僑報は「同化度が低ランクなのはなぜか?」と題した記事でその原因を分析した。写真はニューヨークのチャイナタウン。

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2009年10月22日、米ニューヨークのシンクタンク・マンハッタン研究所がこのほど発表したレポートによると、米国への移民主要10か国のうち、中国本土からの移民の米国社会への同化度総合ランクは7位だったことが分かった。これに関連し、米華字紙・僑報は「中国本土からの移民の同化度が低ランクなのはなぜか?」と題した記事を掲載し、その原因を分析した。中国新聞社が伝えた。

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記事によると、同レポートは、米国への移民が多い上位10か国を対象に、移民の英語力、経済状況、教育程度、婚姻状況、入籍比率などを基に、「経済」「文化」「社会」の3つの同化指数に分類して評価し、ランキングをつけた。その結果、中国本土からの移民は、最も上位にランクされた「社会同化指数」で6位、「経済同化指数」は7位、「文化同化指数」は9位、総合では7位と全般的に低ランクだった。

その理由として、記事は言葉の問題のほかに「歴史的な原因」を指摘する。1980年以前、中国本土から米国への移民は少なく、この頃の移民(第一代移民)は生きることに手一杯で、チャイナタウン以外で活動することは限られていた。80年代以降、大量の移民が米国に渡った。彼らは経済条件には比較的恵まれ、文化程度もそれなりに高かったが、英語の能力に限度があり、真に米国文化を理解するには至らなかった。

米国社会への同化が進んだのは、第一代移民の子供世代(第二代移民)になってから。幼いときから米国で生活し、米国人とも言葉や文化で隔たりがなくなり、さらに自身の努力によって米国社会への同化が進んだ。

記事では「経済同化指数が低いのも、教育程度や収入、職業などは言葉や文化と密接な関係があるから」と分析し、「第二世代移民の成長に伴い、米国社会への同化程度は今後ますます高くなる」と結論付けている。(翻訳・編集/HA)

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