「レッドクリフ」「男たちの挽歌」のジョン・ウー監督「中国もハリウッドに比肩する映画を」―中国メディア

Record China    2009年10月20日(火) 18時47分

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15日、香港の裏社会を舞台に男の友情や悲哀を描く「フィルムノワール」で世界を魅了し、ハリウッド進出でも成功をつかんだジョン・ウー監督がこのほどインタビューに応え、「中国でもハリウッドに比肩する映画をつくることは可能」と力強く発言した。資料写真。

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2009年10月15日、香港の裏社会を舞台に男の友情や悲哀を描く「フィルムノワール」で世界を魅了し、ハリウッド進出でも成功をつかんだ映画監督のジョン・ウー(呉宇森)氏が、このほど米ロサンゼルスでインタビューに応え、「中国でもハリウッドに比肩する映画をつくることは可能」と力強く発言した。中国新聞社の報道。

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中国語圏と日本で大ヒットを記録した映画「レッドクリフ」が記憶に新しいウー監督。2部からなる大作だが、このほど2本を約2時間にまとめたインターナショナル・バージョンを完成させ、現在は米国各地でそのプロモーションを行っている。15日にロサンゼルスで取材に応じた監督によると、試写会の反響は上々で、スタンディングオベーションも見られたという。

「中国もハリウッド級の大作を製作できると思うか?」との記者の質問には「もちろん!」と断言した。「レッドクリフ」はそのよい例で、中国語圏各地や日本でのヒット要因は、ふだんハリウッド映画しか見ない観客に足を向けさせたことだと語った。また、「それ(中国の実力やポテンシャル)を証明したくて、以前から中国本土の若い才能にコンタクトしているんだ。彼らに海外の製作技術を伝えたくて、『レッドクリフ』の製作陣には多くの若い人材を迎えたんだ」とも明かした。

今後もハリウッドに軸足を置きつつ、中国本土での映画製作にも注力したいとの意向で、抗日時代を舞台とした作品や、初めての武侠映画に挑戦するプランが控えているという。後者の作品は、カンフー映画の巨匠キン・フー(金胡銓)監督や黒澤明監督へのオマージュとしたいそうだ。

●ジョン・ウー(呉宇森)

46年5月1日、広東省広州市生まれ。香港出身の映画監督。言わずと知れた「香港フィルムノワール」の巨匠であり、徹底した美を追求したアクションシーンによって「バイオレンスの詩人」とも称される。激しくスピーディーなはずの場面にあえてカット割りを利用したスローモーションを多用したり、ある種現実離れした二挺拳銃での銃撃シーンを展開したりするなどの“お約束”はあまりにも有名で、マーティン・スコセッシやクエンティン・タランティーノなど世界の映画監督に熱愛を受けている。「男たちの挽歌(86年)」シリーズで香港フィルムノワールを世に知らしめ、「ハード・ターゲット(93年)」でハリウッドに進出。「ミッション:インポッシブル2(2000年)」によって彼の地での成功をつかむ。08〜09年には久々に舞台を中国へ移し、構想20年をかけた「レッドクリフ」を公開した。(翻訳・編集/愛玉)

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