<日本人が見た中国>2009秋・上海住宅事情!住宅投資バブルの爪あとか?

Record China    2009年10月15日(木) 18時13分

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上海でマンション暮らしを始めて早くも1か月が過ぎた単身赴任の私。上海の物件は「家具付き・即入居」と便利な部分も多い反面、住み始めると「ガスがつかない」「電球が突然爆発する」など、問題が山積みなので注意が必要だ。写真は上海のマンション。

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日本で中小企業コンサルタントを務めてきた経験を生かそうと、中国に腕試しにやってきた36歳の私。いきなりの単身赴任を決め込んだが、上海でマンション暮らしを始めて早くも1か月が過ぎた。

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私の家は市の中心部からタクシーで西へ約40分のところにある。東京でいうと杉並区や中野区のような位置である。高層マンションが立ち並ぶ住宅街は、街区ごとに壁で囲まれて門番が立ち、住宅棟はオートロック式のカードキーで管理される。住戸は重い二重扉になっていて、巨大なプラスドライバーのようなごついカギで開閉する。ここはまさに、人口急増の上海を象徴するベッドタウンである。

私の住まいは広さ55平米で、家賃は日本円にして約4万5000円。立地と広さから考えれば、日本の家賃12万〜16万円のマンションに相当するのではないだろうか。また、こちらの賃貸物件は家具付きなので、契約後すぐに新生活をスタートすることができる。ただし、家具や設備の品質はとても悪いため、「タンスの取手がない」「ガスがつかない」「冷蔵庫が冷えない」「電球が突然爆発する」など、問題が山積みなので注意が必要だ。

上海での住まい探しは、日本のようなネット検索や情報誌よりも、地元の不動産屋を利用することが多い。まずは最寄りの不動産屋の門をたたき、金額や希望条件を伝えると数日後に候補物件の訪問となる。上海は大気が汚れているせいか建物の外観は総じて悪いので、物件の評価は住戸内が中心となる。気に入った物件があれば契約となるが、その際はオーナーに家賃数か月分と敷金などを払うことになる。また、不動産屋への紹介手数料は、上海では法定で家賃の35%と決まっているらしい。

ここ最近の中国の住宅投資は冷え込んでいるとのニュースを耳にするが、こちらの住宅価格はまだまだ高い。例えば、私が今借りている住まいを購入しようとすれば日本円にして3000万円程度が必要となる。「こんな物件でそんなに高いの!?」というのが正直な感想だ。さらに、賃貸契約の更新時は値上げ交渉になるようだ。住まいの老朽化と反比例してつり上がる家賃。購入価格と家賃とのアンバランスがそうさせるのだろうか。(30代男性/生産、物流現場カイゼン研究会勤務)

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