<日本人が見た中国>安心して青信号を渡れない!上海のサバイバル交差点

Record China    2009年10月14日(水) 11時52分

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上海に単身赴任でやってきて1か月。ようやく生活環境に慣れてきたものの、上海の街を歩くのは危険がいっぱいで油断ならない。歩行者に配慮しないドライバーが多いからだ。資料写真。

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日本で中小企業コンサルタントを務めてきた経験を生かそうと、中国に腕試しにやってきた36歳の私。いきなりの単身赴任を決め込んだが、中国・アジアのマーケット開拓を目指し、長期スパンでこの地に根を下ろそうと決めた。上海へ来て1か月あまり、午前中は中国語を猛勉強。午後は友人の経営するIT会社で業務に携わる毎日である。

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ようやく生活環境に慣れてきたものの、上海の街を歩くのは危険がいっぱいで油断ならない。特に交差点は車とバイク、そして歩行者が常に入り交ざるスクランブル交差点であり、「サバイバル交差点」と言えよう。自分の前に隙間があれば、必ず誰かが割り込もうとする。他人に道を譲ることはなく、接触事故スレスレの攻防が続く。

日本では全ての車輛と歩行者が赤信号で止まる決まりになっているが、上海の交通ルールでは右折はいつでも通行OKである。まさにこのルールが、サバイバル交差点を生み出す元凶となっている。例えば、歩行者がまじめに信号を守り、青になってから横断歩道を渡ろうとすると、猛スピードで右折してくる車やバイクにひかれそうになる。彼らの中の多くは歩行者を優先しようという考えはさらさらなく、できれば自分が先に行きたいという強気な運転である。猛烈な右折車をやり過ごしているうちに時間がなくなり、あわてて横断歩道を渡ろうとすると、今度は青信号を待ちきれない直進組がフライング気味に走り出してしまう。歩行者はいつ渡ってよいかわからなくなり、そもそも信号を守ること自体、バカバカしく感じてしまう。

今の私の考えでは、上海の青信号はけっして安全な通行の権利を示しているわけではなく、「比較的自分に有利な状況である」という程度の位置づけを表すサインだ。そして、横断歩道を渡るときは左右と左後方の安全をきちんと確認し、ひるまず前に進むことが重要。ただ、クラクションを鳴らしながら突進してくる車輛には道を譲ったほうがいい。この種のドライバーは非常に危険である。実際に接触事故が多発しており、路上で大声を張り上げて罵り合う光景は日常茶飯事である。そして、そのやりとりが更なる交通渋滞を生み出していくのだが…。(30代男性/生産、物流現場カイゼン研究会勤務)

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